2017年06月15日(木)/ コンサル道中記
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つまり、患者さんと長期的なお付き合いはあまりしない。
患者さんが今現在、潜在的ではなく顕在的に抱えている問題に対して対応していくのが大学病院の
ポジション。
それに対して今まだそこには症状が出ていないんだけど不安がある、もしかしたら…という予防であっ
たり、より身体のことを向上させていくということに対して長くお付き合いをしていく。
今現在、顕在的に症状はないんだけど潜在的な願望であったりとか欲求であったりというものに
対応していくのが町医者のポジション。
それからなかなか改善されない症状、「安全欲求」が長く侵されているような状態に対して
対応していくのがブラックジャックのポジションになるわけなんですけど、この三つのポジションのうち
先生方の治療院はどこのポジションを取るのかということが非常に重要なんですね。
一つ目の大学のポジションであれば、一人の患者さんとのお付き合いの期間が非常に短くなるわけ
ですから症状が改善するまでというのが患者さんとのお付き合いの期間になりますので
患者さんとのお付き合いの期間が非常に短いわけですね。
ですから新規患者さんが非常に多くないと成り立たないポジションになってきます。
地域で患者さんを独占するような、もしくは広域から患者さんがお出でになるような状態でないと
いけませんね。つまり、症状自体は比較的簡単に改善できる、それほど症状を改善すること自体はさほど難しくない。
症状自体を改善することは難しくはないけども、症状が悪くなった時には改善するために通院される
という状態ですから、多くの患者さんとお付き合いがあって時々きてくれる。
だから新規の患者さんが非常に多く成り立たないポジション。
大都市圏で独占的ポジションを築くとか、郊外で他にライバルがいないような状態でやっていくという
ポジションだけは大学病院のポジションでオッケーだと思います。
新患さんに困らないような、毎月100人200人に新患さんにお出で頂けるようなポジションであれば
大学病院のポジションを取っていいと思うんですね。
ですけど、強豪が多くてさして周りの人口がすごく多いわけでもないエリアだったら町医者ポジションを取らなければいけない。
目の前にある患者さんの顕在的な症状だけを対応するだけではなくて患者さんの潜在的なニーズ、欲求というものに対して対応していくようなことができないと町医者は務まらないわけですね。
それほど多くの患者さんを診ることはできない、新規の患者さんがどんどん入ってくるわけではないわけなので一人の患者さんと長く付き合っていくというお付き合いの仕方が必要になってきますので「精神的欲求」を満たす部分というのが非常に大事になります。
コミュニケーションを強く取っていく必要がある。何かちょっとでも不安があったらお出で頂いていいですよ、というポジションですね。
三番目のポジションのブラックジャックに関しては余所ではなかなか改善できない症状を改善できるという技術・知識を持っている方が取るべきポジションですね。それほど多くの患者さんを必要とはしない。つまり、余所ではなかなか改善することが難しい症状を対応することができるので一回当たりの料金を多めに、高めに頂くことができる。
余所では改善できない、独自のポジションなわけですから料金を高めにもらう。
漫画のブラックジャックも非常に高額治療費を請求するわけですね、あのイメージです。
「余所では治せないけど、うちだったら治せるから。その分、料金は少しかさみますよ」というポジション。
これは新規がさほど多くなくても一人の患者さんともずっと長いお付き合いをしなくても成り立っていく。
ただし、それには飛び抜けた知識と技術というものが必要になってくるってことなんですね。
この三つのポジション、自分の今置かれている環境、集客をたくさん取れるポジションなのか。
集客はなかなか取れない、難病の患者さんがくるわけでもない、だけども地域の方々と末永いお付き合いをしていくポジションだったら町医者ポジション。
そういったコミュニケーションとか新規集客はいっぱいしたくないけど自分には飛び抜けた技術がある。
人から、患者さんから高めの頂くことができるだけの技術・知識を持っていることであればブラックジャックのポジションを取ればいいと思うんです。
これはどのポジションがいいということではなくて、今自分が置かれている状況がどうなのか。
自分が持っている技術・知識、それがどういうものか、どういう状況にあるのか。
これによって自分のポジションを決めて頂けると今後の戦略が決まってくると思いますので、今回の内容を聞いて頂けたらもう一度自分の環境と立場というものと自分が持っているスキルというものを見て頂いて、今後どのポジションを取って戦略を立てていくのかということをもう一度考える機会にして頂ければ幸いに思います。
それでは本日もご乗車ありがとうございました。