63ターン目 後編 「院長にしかできない"この仕事"が勝負の分かれ目です」
2016年06月02日(木)/
コンサル道中記
本日は63ターン目 後編『正しいお金の使い方』というテーマでお伝え致します。
「手技を変えずに"院内環境"を整えて治療効果をアップする方法」などなど、役立つ+面白いをテーマにお届けします。音声でもお聞きいただけますし、ブログ形式で書き起こしもついています。では早速「サイを振れー!出発進行~!!」
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- 田村
飛行機なんかも、ちょっとちょこちょこした使い方をしてますけど、
基本的には私、LCCは使わないんですね。
- 斎藤
何でですか?
- 田村
LCCって遅延とかが多かったりとか、遅延とか欠航も多いので。
やっぱりスケジュールに穴が空くことが一番リスクなんです。
しっかりと飛ぶJALであるとかANAであるとかってことを使うことが多いですね。
で、その中でも通常席だとすごく間が狭かったりして、
仕事の生産性が落ちたりとかする部分があったりするので、
やっぱり何か仕事をしなきゃいけないときっていうのは、
株主優待券を使ってるので基本的に飛行機代は半額になってるんですけど、
プラス5000円ぐらい払ってプレミアムシートってところにしてもらうんですね。
前のほうに座れる、すごい広いゆったりしたところ。
そこに座ることによって、仕事をするときはそこで仕事をすることによって、
1時間で1万5000円以上の価値を生み出せるか?ってことですね。
プラス5000円かかるので。
- 斎藤
なるほど。
- 田村
そのときに1万5000円以上の仕事ができるっていう判断であれば、
プレミアムシートに座ったりとか。ただ単に今日は移動だけ、
特に何も仕事をすることがないとかっていうときは普通席に座って…
っていうような使い方をしてますね。
- 斎藤
たしかに、その考え方だと具体的にイメージできるってことですね。
- 田村
そうですね。はい。
やっぱり人間なので、機械じゃないんですよ。
気持ちっていう部分が非常に重要なので。
- 斎藤
感情は絶対入りますからね。
- 田村
当日移動とかもあるわけですね。四国とか九州とかに。
九州っていうと2時間ぐらいかかるんですよね、片道で。
- 斎藤
長いですよね。
- 田村
飛行機で2時間ぐらいかかるので、2時間ぎゅうぎゅうの狭いところで移動して疲れきったところで、
じゃあコンサル行きますと、クライアントさんのところ行きますっていうと、
これはやっぱり価値が出せないと思うんですよ。
やっぱりいただいてるお金がやっぱりありますから、
そのためには仕事の成果を出すためには、ここはちょっとお金を出してでも
いい席に座るべきだなっていうような判断ですね。
- 斎藤
確かにそうですね。
- 田村
この気持ちの問題っていうのを非常に重視して仕事をしてますね。
以前は私も、コスト面っていうのをすごく意識してたりした時期もあります。
基本的にケチなので、あんまりお金は使いたくないっていう思いはあるんですけどね。
- 斎藤
そっかそっか。
- 田村
プライベートでほとんど買い物しませんから、私。
あったとしても、やっぱり仕事のクオリティを上げようと思ったときには、
こういった投資っていうのは必要なのかなっていうのは最近思ってますし、
自分でも帳簿を見るわけですね。お金の、じゃあどういうふうに使って。
- 斎藤
どういうふうに使ってるか。
- 田村
で、その使ったことによって自分の生産性は高まってるんだろうかってことも
やっぱり検証するわけですね。
独立した直後って全然お金を使う習慣がなかったですから、
それまで雇われてたわけで、勤め人でやってましたから。
そんなに使える経費っていうのもなかったので。
基本的に節約して動くっていうことをやってましたけど、
それに比べて、やっぱりお金を使えるようになってきて、投資に回していく。
具体的な投資ではないかもしれないですけど、
移動手段にコストをかけるようになってきたことによって、
やっぱり生産性って上がってるんですよね。
昔を思い出すと、コストを抑えて移動するっていうことをやってたとき、
さっき言った夜行バスを使ってるときもあったんですね。
- 斎藤
夜行バス。
- 田村
そのときって、もう疲れてるので、今目の前にある仕事をこなすだけで精一杯で、
新しい仕事を生み出すっていう余力がなかったんですね。
だけど、今は資金的に余裕が出てきて、
交通手段に費用をかけることができるようになってきたっていうと、
やっぱり気持ちの疲労、体力的な疲労っていうものが軽くなってくるので、
そこで目の前にある仕事プラスアルファの状態ができてくるんです。
徐々に業績が上がってくるのは数字としても見えてるので、
ここはうまく投資になってるのかなっていう部分ですよね。
やっぱり検証もすごく大事だと思うんですよね。
- 斎藤
検証は欠かせないと思います。
- 田村
ただお金使ってみたけど結果に結びついてるんだろうかって、
やっぱり検証っていうのも非常に重要じゃないかなって思うんですね。
だから経営者さんたちには、スタッフさんに
コストをかけるっていうことも考えてほしいと思うんですよ。
- 斎藤
仰る通りですね。
- 田村
スタッフの研修にお金をかけていく。
例えば、じゃあスタッフさんがセミナー行くのに、
交通手段を夜行バスで行かせるのか、新幹線で行かせるのか。
スタッフさんとなると数が増えてくるので、
投資としては非常に大きな金額にはなってくるとは思うんですけど、
果たして夜行バスで行かせたほうが効率がいいのか。
そのセミナーに行かせる目的って、セミナーに行かせることが目的ではないはずなんですよね。
- 斎藤
そうですね。
- 田村
そうではなくて、セミナーに行って学んできてほしいものがあるから、
セミナーに行かせてるはずなんですね。
っていったときに、夜行バスで行って疲れた体で受講してもらうのがいいのか、
新幹線で行って余裕のある体力と精神状態で受講してもらったほうが結果に結びつくのか
っていう考え方なんですね。これが投資っていう考え方なんですよね。
- 斎藤
はい。なるほど。
- 田村
お金を節約することではなくて、結果を出すことが目的になってきます。
そこにちゃんと結びつくお金の使い方ができてるか。
時間の使い方ができてるかっていう判断をしてもらえたらいいんじゃないかなと思います。
- 斎藤
そうですね。先生自身も心身充実してれば、
患者さんによりよい治療を提供できたりとかにつながりますよね。
- 田村
そうですね。はい。
だからちょっと長くなりますけど、そういう意味でいうと患者さんの回復状態や
治療効果が上がるっていうことに関しても、環境ってやっぱりあるんですね。
例えば悪臭がしてる中で治療するのと、
いい香りがして清潔な空間の中で治療をするのってやっぱり違うわけなので。
やっぱり院内の環境にお金を使う。これもやっぱり投資なわけですね。
それによって患者さんの心理状態がよくなるわけですよね。
やっぱり狭いところで治療を受けるよりも、
広いところで治療を受けたほうがやっぱり患者さんの心理としてはリラックスもできるし、
信頼もするだろうし。
当然リピートにもつながってくるっていう部分があると思う。
で、ここもやっぱり投資の部分になってくると思うんですよね。
必ず、お金を使うっていう金額を意識するんではなくて、その結果何を得られるのかが大事。
- 斎藤
そうですね。
- 田村
費用対効果がどうなのかっていうことですね。
ここはしっかり見てもらいたいなって思いますね。ちょっとくどくなりましたけど。
- 斎藤
それだけ大事ってことですからね(笑)
- 田村
そうですね。やっぱりこの考え方っていう部分ですよね。
やっぱり私、経営ってなんですかって一言で教えてくださいって言われたら、
お金の使い方だと思ってるんですね。
やっぱり経営っていうのはお金を使ってお金を増やすこと。
これがやっぱり経営だと思ってます。すごく端的にいえば、ですね。
だからいかにお金を使うか。いかに有効にお金を使うかっていうことが
成功したっていわれる経営者になれるか、そうではない経営者になるかっていう部分の差に
つながってくると思います。まずはそこを見ていただいて。
当然、投資なので結果っていうのはちょっと不明確な部分っていうのはあると思います。
だけど得たい結果より費用対効果の高い結果を得るっていう選択をするっていうことこそが、
経営者の仕事なんですよね。選択と決断を行うっていうこと。
- 斎藤
選択と決断。
- 田村
いろんな選択肢の中から、一番費用対効果の高そうなお金の使い方をする。時間の使い方をする。
これをうまくチョイスができる経営者っていうのがやっぱり成功する方なんではないかな
というふうに思いますので。やっぱり行動すること。
お金がかかるから行動しないっていう選択肢ではなくて、
常にお金を使う先を探しておく。
- 田村
より増やせる投資先はないだろうかっていうことを常に考えておくっていうことですね。
これが非常に重要なんではないかなと思いますね。
で、そこの使い方には自分の気持ちっていう要素がある部分も。
- 斎藤
感情ですね。
- 田村
一人治療院であれば自分の気持ちっていうこともすごく大事だし、
スタッフさんがいらっしゃる治療院さんであれば、スタッフさんの感情っていうことですね。
以前も言ったとは思うんですけど、スタッフさんの感情っていうものは消耗品なので、
ここが消耗してしまうとやっぱり生産性って落ちてくるわけですよね。
で、ここをいかに消耗させずに動かしていくのかっていうことも
非常に重要な経営者の能力になってくると思いますので、
ぜひこのあたり意識していただいて、日々日々の決断と選択にあたっていただければ幸いに思います。
- 斎藤
はい。ということで、本日はお金の話ですね。
お伺いしてまいりました。それでは田村車掌、本日もありがとうございました。
- 田村
はい。本日もご乗車ありがとうございました。