61ターン目 前半 「施術より先に○○を教えて、スタッフの意識UP!」
2016年04月21日(木)/
コンサル道中記
本日は61ターン目 前半 『施術より先にスタッフに教えなければならないこと』というテーマでお伝え致します。
「"ココに成長のカギがあります" 新入社員に施術を任せるべきタイミングとは?」などなど、役立つ+面白いをテーマにお届けします。音声でもお聞きいただけますし、ブログ形式で書き起こしもついています。では早速「サイを振れー!出発進行~!!」
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- 斎藤
こんにちは。株式会社クドケンの斉藤です。
田村剛志の「たむら電鉄」、今回は61ターン目をお届けいたします。
それでは田村車掌、よろしくお願いいたします。
- 田村
はい。よろしくお願いします。本日も出発進行。
- 斎藤
はい。ということで、今日はどんなテーマでお話しいただけるんでしょうか?
- 田村
はい。今日はこの春、4月の頭、
私のクライアントさんのところにも新入社員がたくさん入ったので、
約1週間ほど名古屋と東京で新人研修、担当させていただいたんですけど。
そのときのことをお話しようかなと思います。
- 斎藤
ぜひぜひ。
- 田村
やっぱり、われわれの業界、人がすべてというところがありますから。
- 斎藤
まさにそうですよね。
- 田村
はい。人材教育、非常に重要なところなんですよね。
で、実際私が新人教育で何をやったのかっていうことなんですね。
で、多くの治療院さんは新人が入ったら、
もう早速技術練習から入っちゃってる治療院が多いとは思うんですね。
これはスタッフさんを人として見てない行為だと思ってください。
- 田村
要するに施術する道具だとしか思ってないわけですよね。
だから早く施術を覚えろということになるんですが。
- 斎藤
で、より早く現場に出すみたいな感じですね。
- 田村
そうですね。もう人が足りないから、患者さんがいっぱい来るから、ともかく施術してくれと。
これは社員として見てないですよね。
傭兵みたいなもんですよね。
それではやっぱり、愛社精神は育たないし、より新しい技術を求めて社員さんは出て行ってしまうだろうし。
で、技術を最初に教えてしまえば、施術を提供できてしまうわけですから。
そうすると自分は一人前になった気になるわけですよね。
そうすると、人材教育ってうまくいかなくなるわけですよね。この初動教育ってものすごく大事なこと。
- 斎藤
たしかに。そう考えると最初の教育ってすごく大事ですね。
- 田村
はい。僕自身もやっぱり店舗展開やってるころに、最初は本当に技術から教えてました。
入ったらともかく人手が足りないですから、
早く現場に出てほしいってことで技術研修から入るっていうことをやってましたけど。
それをやると、先ほど申し上げたとおり、施術ができるわけですから、
当然スタッフさんは施術がやりたくて入ってくるわけですよね。
で、施術ができるようになれば一人前だと思って入ってくるわけですから、
その考えのままに技術を教えてしまったら、自分はもう一人前になったんだと。だから急に態度が大きくなる。
勘違いしたことも言ってくる。やっぱり一つ、そこに感謝がないわけですね。
技術を教えてもらったとか、会社に雇ってもらっていることに対して。
- 斎藤
確かに。その通りですね。
- 田村
会社に雇われて身分を保証してもらってることのありがたさ。
目の前に患者さんが居ることのありがたさっていうことを分からないままに施術に入っちゃいますね。
- 斎藤
スタッフの立場だとなかなか分からないですもんね。
- 田村
そうするとやっぱり同僚のこと、先輩のこと、会社のことも大事にしないし、
目の前に居る患者さんのことも大事にしないんですよね。
患者さんが居ることが当たり前。会社があることが当たり前。
お給料がもらえることが当たり前になってしまうんですよね。
だからここを初動教育のときにしっかり会社があることは当たり前じゃないんだよっていうこと、
患者さんと地域と社長に支えられて今の会社はあるんだよ。
で、先輩が居ることによって会社があるんだよ。
もっと言ったら新人研修、今お給料が発生してる中で、
何もお金を中で生めない中で施術、研修を受けれてるのは
先輩たちが一生懸命働いてくれてるから研修をする時間が与えられてるんだよと。
- 斎藤
そういうことですよね。
- 田村
目の前に患者さんが居て、施術ができるってことはすごくありがたいこと。
治療院の多くの、9割の先生は患者さんが来なくて困ってるわけですよね。
患者さんが来ない、患者さんが来ない、集客できないって言ってる治療院がほとんどです。
そんな中で、目の前に患者さんが多すぎて困るほどの患者さんが来てくれてるってことは
どれだけありがたいことなのかっていうこと。
このことについて、やっぱり教育をしなきゃいけないと思うんですね。
このことを知らずに施術に入ってしまうと、施術ができることが当たり前。
なんだったら、施術を「してやってる」ぐらいの気持ちになってしまうわけですね。
- 斎藤
絶対そうなりますね。
- 田村
はい。これはもう大きな間違い。
施術を「させてもらってる」っていう。そのチャンスを与えてもらってるっていうことですね。
施術ができるっていうことは、これは権限なので。義務じゃないんですね。権限なんです。
だから施術ができるってことはありがたいことなんだっていうことをやっぱり教育しなきゃいけないんですよね。
だからそもそも、だから今の治療院業界の状況っていうことをちゃんと伝えてあげなきゃいけないと思うんですね。
- 田村
今、非常に業界、異業種に比べれば全然まだまだ楽な業界だと思います。
だけど、やはり5年前に比べたら非常に業界的には厳しくなってはきている。
- 斎藤
年々難しさが増していきますね。
- 田村
昔みたいに、院を構えれば患者さんが来る時代ではなくなってるよっていうことですよね。
さらにいえば、治療院、ちょっと接骨院に限った話になりますけども、
平均年商が800万を切っていると言われてるわけですね。
- 斎藤
はい。確かに。
- 田村
そういう治療院がほとんどなわけです。平均ですから。
でも当然、私のクライアントさんたちみたいに年商で1億円超えるような治療院さんもあるわけですね。
たった1院で1億。そういう院との平均を取ったうえでの金額ですから、当然もっと、おそらく現実は低いはず。
おそらく月50万円以下っていう治療院が圧倒的に多いはずなわけですね。
その中で患者さんがたくさん来る治療院に就職できたことは非常にありがたいことだ、
非常にラッキーなことなんだっていうことですね。こういうことはいつも教えてます。
まず自分の状況がすごくありがたいことで、すごくラッキーなんだよっていうことを教えること。これをしてます。
- 斎藤
なるほど。なるほど。
後半へ続く・・・