56ターン目 中編 「スタッフに愛される院長の条件とは?」
2016年01月14日(木)/
コンサル道中記
本日は56ターン目 中編 『スタッフに愛される院長の条件とは?』というテーマでお伝え致します。「なぜ"あえて頑張らせない指導"が
スタッフを成長させるのか?」などなど、役立つ + 面白い をテーマにお届けします。音声でもお聞きいただけますし、ブログ形式で書き起こしもついています。では早速「サイを振れー!出発進行~!!」
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田村
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大切なのはまずやってみること。
それで、できるかな、できないかな、じゃなくて、
できるためにはどうするかっていう計画にまで落とし込んでいく。
落とし込んでいったときに
「あれ、これ計画に無理があるぞ」っていうのが分かってくるわけですよね。
例えば1カ月で10キロ痩せる。これちょっと無理があるぞっていうのが分かるわけですよ。
1カ月で10キロ痩せるっていうと、
どんだけのカロリーを減らさなきゃいけないんだっていう話になってくるので、
そんなにカロリーを減らすのはちょっと無理があるなとかいう話になってくるわけですよね。
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斎藤
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そうですね。
目標を立てるときのプロセスっていうところも
考えてみる必要がありますよね。
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田村
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そうそう。そうですね。
それに加えて、1年間を12カ月で考えるんじゃなくて、
52週間で考えるっていう習慣をつけることです。
1年間、52週と1日なので。
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斎藤
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確かに。そうやって考えると見方も変わりますね。
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田村
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そうですね。
とりあえず、今年の年末、来年のお正月ですよね。
来年のお正月をどういうふうに迎えるかっていうことを考えたときには、
52段階で考えればいいんですよ。
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斎藤
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確かに具体的になってきますね。そうすると。
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田村
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365日で考えるって方法もあるんですけど、さすがに細かすぎるかなと。
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斎藤
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はい(笑)。細かいですね。
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田村
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1日1日達成してかなきゃいけないんで、無理があります。
1日1日何か達成していくっていうほうが確実だと思うんですけど、
1日でなかなか物事って変わらなかったりとかするので。
それは52週間で考えて、最初のステップがスリーステップあるんだったら、
最初の30日間で何やる。
後の20週間30週間で何するとかっていうステップを組んでいくわけですよね。
っていうのが計画なわけですよね。
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斎藤
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まずそれを目指すうえで、
途中で諦めちゃったりとか、そういう方も多いと思うんですけど。
やり続けるコツとかは、田村さん的にあったりしますか?
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田村
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やっぱり階段を大きく設定しないこと。
52段階のステップの1個1個のステップを大きく積むと挫折するんで。
ちっちゃく積むっていうことですね。
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斎藤
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ちっちゃく。すぐ超えられるぐらいの。
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田村
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そうそう。
できて当たり前のレベルで組むっていう。
頑張るっていう言葉よくありますけどね、
ちょっと語弊がある言い方かもしれないんですけど、頑張っちゃ駄目なんです。
頑張らなくても達成できるように計画を立てるのが賢いやり方かなとは思っているんですよね。
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斎藤
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なるほど。
極端にいうと頑張ったことじゃなくて、やっぱり成果を作るっていうことが大事ってことですよね。
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田村
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そうそう。結果が目的なので。
結構僕のコンサルティング受けてる人たちって、
結果が出てても「そんな頑張ってないんですけどね」ってことは言ってくれるんです。
それってやっぱり計画ありきだからなんですよ。
計画ありきで、現状のチームの力を見ながら無理のない程度に緩やかに上げていくっていう。
これに対して多くの経営者さんが
「スタッフが頑張らないんだ」とか「もっと頑張らせたいんだ」とか言うんですけど、
頑張らせたときに何が起こるかっていうと、報酬を求めてきますからね、絶対。
見返りを求めますから、頑張ったときには。だから頑張らせちゃいけないんですよ。
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斎藤
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深いですね。
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田村
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うん。頑張っても頑張んなくても結果ってそんな変わんなかったりする部分ってあるわけですよ。
仕組みと計画がちゃんとあれば。
で、本人は頑張ってないと思ってる中で結果が出てれば、
それに対しての見返りってそんなに求めてこないわけですよ。
そうすると従業員満足度も高い状態で1年間が過ごせるわけですよね。
こちらがいかに準備するかっていうことがあるんですけど、
そういうときにやっぱり従業員が言ってくれるのは
「いや、頑張ったからじゃなくて仕組みがあったから、計画があって準備をしてくれたからうまくいったんです」
っていうふうに感謝に変わるわけですよね。
だけどその計画自体がちょっと無茶で、
負荷をかけなきゃいけないような計画の立て方をすると、感謝じゃなくて「いや、僕ら頑張ったんで」ってなる。
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斎藤
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ノルマ的な感じですよね、もう。
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田村
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そうそう。「頑張ったから報酬くださいよ」ってなるわけですね。
で、じゃあ頑張ったからといって結果がすごくどんと伸びてればいいかもしれないですけど、
頑張ってる状態って長くは続かないわけですよ。長期的には。
1カ月2カ月はいいかもしれないけど、
じゃあ1年間、2年間、10年間じゃあずっと頑張り続けれるかっていうとそうはいかないわけですよね。
で、10年間頑張り続けられる人っていうのは独立するんですよ、基本的に。
そんなに頑張るんだったら独立したほうがいいわけじゃないですか。
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斎藤
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そうですね(笑)。はい。
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田村
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うん。だからスタッフとして残ってくれる人っていうのは、基本的に頑張らない人なんですよ。
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斎藤
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頑張らなくてもしっかり成果に結び付けられる人ですね。
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田村
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そうそう。ちょっとずつ、ほんとベイビーステップでいいんで。
自分が成長してることに気が付かないぐらいのレベルで成長させていくっていうことですよね。
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斎藤
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確かに。それってあれですよね。小さな成功を積み重ねたような。
やっぱり自信にもつながりますよね。
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田村
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当たり前っていうレベルの成功を繰り返していく。
それに対して褒めるっていうことですよね。褒めるっていう報酬ですから、これも。
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斎藤
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確かに。みんな褒められたいですからね。
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田村
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そうそう。
みんなお金ばっかり報酬として考えるんですけど、
褒めるっていうものも、これも大きな報酬ですから。
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斎藤
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確かに。
なかなか治療院業界、やっぱり褒められるとかっていう習慣も
少ない業界でもあるとも思うんですけど。そのへんは意識してやっぱり褒めるっていうことですね。
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田村
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そうですね。
治療院業界は叱って育てる、褒めない、職人気質なんだって考えてしまう。
だからやめるんですよね。だからやめるし、だから伸びないんですよね。
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斎藤
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そこを変えてかないと。
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田村
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そうそう。
だからほかと違うことをやらないと伸びないわけですよ。
伸びないし、人が定着しない。
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斎藤
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そうですね。
褒めるっていうのと、感謝するとかそういうところも大事ですよね。
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田村
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そうですね。
そもそも叱んなきゃいけないような状況を作るほうが間違ってるんで。
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斎藤
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まずはそこからですね。
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田村
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そうそう。
後編へ続く...