39ターン目 前半 「なぜ、数学の成績が「2」でも治療院経営の数字に強くなれたのか?」
2015年04月23日(木)/
コンサル道中記
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- 斎藤
はい、こんにちは。今週も「たむ鉄」をお届けいたします。
それでは田村車掌、よろしくお願いいたします。
- 田村
はい。それでは本日も出発進行。
- 斎藤
はい。今日は質問がありまして。
- 斎藤
結構まとめてこういう質問が多いなと思うんですけども。
- 斎藤
経営で結構数字の見方とか把握の仕方とか、よくリピート率とか日々の患者さんに対してのリピート率は分かるんですが、経営に関する大事な数字とか、そういうのをなかなか分からないとか、出し方含めてどうやって把握していいか分からない、という質問を結構いただくので、今日まとめて、ちょっと田村車掌にお伺いしたいと思うんですけども。
- 田村
すごく大事なことですよね。経営はやっぱり数値化してみるっていうことは非常に大事なことなんですけど。
- 田村
そもそも数値化して見るのが苦手な方っていうのは、数字の意味が分かってないっていう。なぜ数字を見なきゃいけないのかっていうことの意味が分かってない方が多いんですよね。で、ちなみに言っとくと、私決して数字に強いわけではないんですよね。
- 斎藤
強いイメージありますけど。
- 田村
はい。すごく数字に強いイメージあるんですけど、実はほとんど暗算もできないぐらい数字には弱いんです。
- 田村
学生時代は、中学校から、中学高校すべて数学は2だったんで。
- 斎藤
そうなんですか(笑)。じゃあむしろ得意というより、ほんとに不得意というか。
- 田村
かなり苦手な分野。
- 斎藤
そうでしょうね。
- 田村
なんなら小学校の段階でもう、分数の割り算とか、あのへんでもうつまずいた人間なので。
- 斎藤
そうなんですか。
- 田村
数字にはものすごい弱いんですけど、実は。
- 田村
実は弱いんですけど、必要に迫られて数字を見れるようになったっていう部分があるんですね、実は。
っていうのも、なぜ僕が数字を中心に物事をお話しするようになったかっていうことなんですけど。
- 田村
私がよく言ってることなんですけど、人の記憶と感情はうそをつくっていうのがあるんですね。
- 斎藤
言ってますね。
- 田村
はい。で、数字はうそをつかないよっていう、その考えがあるんですね。人の記憶と感情はうそをつくけど数字はうそをつかないっていうのがあって。やっぱり人のものの感じ方って、すごく幅があることなんですよね。
- 田村
これ、以前も話したかもしれないんですけど、小さいとか大きいとかっていう概念あるじゃないですか。
- 田村
だからコンサルティングしてても数字に弱い先生と話してると、数字で話せない先生と話すると、経営判断すごく難しかったりするんです。アドバイスが難しかったりするんですけど。「今月は新患が少なかったです、多かったです」って言われてもよく分かんないです、はっきり言って。その人の感覚なので。
- 斎藤
そうですね。
- 田村
1人治療院でやってる先生の少ない、多いって20人からの、マックス20人ぐらいの幅なんですけど。
- 田村
例えばスタッフが5人10人居るところだと、20人でも少ないっていう幅になるので、知覚対象とか状況によって多い少ないってすごく変わるわけですよね。
- 斎藤
変わりますね。
- 田村
だけど20っていう数字自体は変わらないわけですよね。価値は変わりますけど、20人っていう、新規数が20人ですっていう価値は1店舗、1人先生でやってるところと5人10人でやってるところで20人っていう価値は変わりますけど、20人っていう事実は変わらないわけですよね。だからここがないと多店舗運営なんかとてもじゃないけどできないんですよ。
- 斎藤
確かに。
- 田村
運営相談も、何店舗もやってると月1回ミーティングなんかやるわけですね。
- 田村
その中で数字報告、状況報告をするわけですけど、その中で一番最初のころは「今日は、今月は売上が多かったです、悪かったです」っていう話だったんですよ。「新規が多かったです、少なかったです。リピートがよかったです、悪かったです」っていう話だったんですけど、何も伝わらないんですよね。
- 斎藤
全く分からないですね。
- 斎藤
その人の感覚でしかないですもんね。
- 田村
感覚でしかないので。ふうんとしか分からないわけですよね。
- 斎藤
確かに(笑)。
- 田村
そうなんだっていう感覚なんで。なんの参考にもならない。他店にとっては。
- 田村
なんで、その基準化するためにものさしが必要だったんで、数字を使うようになったっていう意味があるんですね。だから数字で物事を表現するっていうことは、数字で物事を、事実を把握するっていうことは、自分たちの姿を客観的に見るために必要なことっていうことなんですよね。暑いとか寒いとかもそうじゃないですか。
- 斎藤
確かに。
- 田村
結局人によって感じ方って違うわけなんで。
- 斎藤
そうですね。
- 田村
私、日本中飛び回るじゃないですか。ときどき北海道行くわけですね。
- 田村
北海道行くと、今の段階でもマイナスとかあるわけですよ、気温が。
- 斎藤
寒いですね。
- 田村
はい。先週かな。先週北海道行ったときなんかは雪降ってたわけですよ、まだ。
- 田村
で、かと言ってじゃあ沖縄とかはもう20度超えてるわけですよね。で、北海道の人が沖縄行くと暑いわけですよ。
- 田村
けど沖縄の人にとって20度、普通なわけですよね。沖縄の人が北海道行くと寒いわけですけど、北海道の人たちには普通なわけですね。だからちょっと何カ月か前に北海道行ったときに、まだ雪があって、あれ2月かな。2月にまだ雪があって「まだ雪あるんですね」なんて話を僕がしてたら北海道の人から「だいぶ消えたんですよ」なんて言われましたからね。いや、僕の感覚と北海道の人は雪に対する感覚が違うわけですよ。
- 斎藤
全然違うわけですね。
- 田村
雪が多いっていうことに対する感覚が全く違うわけなんで。でも雪が何センチ積もってるってなれば、価値が同じだけなんですね。基準ができるわけなので。
- 斎藤
そっかそっか。はい。
- 田村
そこで話をしないと、みんな生まれてきた環境とか育ってきた環境。人生経験が全部違うわけなので。
- 斎藤
バラバラですからね。
- 田村
で、特に会社の中、社会になってくると年齢も違うわけでしょ。われわれの時代って要するに子どものときに携帯電話があった時代ではないので。ありましたけど、すごいでっかい弁当箱みたいな携帯電話だった時代。
- 田村
今は中学生がスマホ持ってるような時代ですから。
- 斎藤
すごいですよね。
- 田村
もう感覚が違うわけですよ。物事に対する感じ方が全然違うわけなんで。そういう感覚が違う、価値観が違う人間同士が話をしようと思ったら、数字で統一して話をしないと話が通じないわけですよね。
- 斎藤
確かに。
- 田村
だから数字が大事ですよっていうことなんですよね。
後半へ続く・・・