38ターン目 後半 「治療院経営で大事な"ある"お金の話。」
2015年04月16日(木)/
コンサル道中記
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- 田村
あとは3つめとすると、お金の話。
こういうの最初に絶対やっておかないといけないです。
- 斎藤
そうですね。
ちょっと避けがちなとこですよね。先生からすると。話題としては。
- 田村
治療家からすると、お金の話って凄くしにくい、なんかいやらしい物に感じるから、しにくいと思うけれど、僕も若い頃、20代の頃って、やっぱりお金を稼ぐ事ってなんかこう後ろめたいみたいな気持ちもあったので、なかなかお金の話って出来なかったんだけど、15年スタッフ教育をずっとやっているわけなんで、やっている中で、お金の話は途中ですると、もっといやらしくなるので。
- 斎藤
どういうタイミングでするものなんですか?
結構迷うと思うんですけど。
- 田村
新人教育の機会をちゃんと作って、オリエンテーションの時間を作って、そこでお金の話はしておかなきゃいけない。お給料をもらう意味とか、患者さんからお金を頂く意味とか、っていうことを、やっぱりやっておかなきゃいけないなって。
以前ブログとかにも書いた事あるんですけど、スタッフさんて、患者さんからお金貰う事に対しては申し訳ないなと思う訳ですよ。
- 斎藤
なりますね。そういう気持ち。
- 田村
よく言うじゃないですか。患者さんからお金貰うの申し訳ないってよく言うじゃないですか。
でも、会社からお金を貰う事に対して申し訳ないと思わないんですよね。
- 斎藤
確かに。
- 田村
これは凄い問題で、同じお金なんですよね。
しかも新人さんて、特に未経験の新人さんの場合、経験者であっても、その院のやり方ってあると思うんで、基本的にはすぐに施術に入れないし、すぐに売り上げをうんでくれるわけではないわけですよね。
基本的に、よく「勉強したいです!」とか言って入ってくる人いますけど、基本的に勉強させる為に雇用している訳ではないので。
- 斎藤
確かにそうですね。
- 田村
基本的には、より多くの患者さんをみるために、より業績を上げる為に雇用ってするものなので、ボランティアではないので。
- 斎藤
「勉強してから来てください」っていう話ですよね。
- 田村
そうですね。
そこに対してお給料を払っている訳ですよね。何も出来ない人に対してお給料を払っているわけだから、ここって赤字な訳ですよね。
だから
っていう事は、一番最初に伝えておかないと、そこでお金を貰うのが当たり前って思ってしまうと、働かないスタッフ、出来るだけ力を抜く、努力しないで行く方向性を考えるスタッフさんっていうのが出てきちゃうんで。
今現在あなたたちが給料を貰えているのは、あなたたちの先輩たちが頑張ってくれているから、先輩たちが頑張って、あなたたちの分の給料を稼いでくれているんだよっていう事を、まず最初に教えなきゃいけない。
患者さんが、あなたたちに対して、あなたたちが施術していないにも関わらず患者さんがお金を払ってくれているから、今あなたたちのお給料が貰えているんだよっていう事を、一番最初に言っておかないと。
- 斎藤
勘違いしちゃいますね。
- 田村
勘違いします。やっぱり。
お給料って貰えて当たり前って思ってしまうので、そうじゃなくて、お給料って貰える事って凄く有難い事なんだよっていう事。労働の対価として頂くものなんだよっていう事ですよね。
ちゃんと理解させておかないと変な事になってくるので、わかってると思って働かせてしまうと、わかってない事が多いので。
- 斎藤
そうですね。
確かに、いかに貢献できるかとか、自分、出来ないけど何が出来るかっていう視点にならないと、やっぱり雇用している方も、別の所に行っちゃいますよね。注意する時とか。
- 田村
そうですね。
やっぱり「給料払ってんのに」っていう気持ちが出てくるんで。それを後から言うと感情こもっていっちゃうから、こじれるんですよ。
- 斎藤
こじれますね。
- 田村
だから冷静なうちに、最初に言っておく。
それはもう働く人の義務なんで、お金を貰う以上は、ちゃんと労働の対価として、少なくともイコールの働きをしなきゃいけないという事ですよね。
患者さんから代金を頂いたら、それに見合った施術をしなきゃいけないっていう事が、まあ、これは大体の人がわかってるんですよね。
ただ、賃金に対して、それに見合った働きをしなきゃいけないっていう事が、意外とわかっていない事なので。これは結構、最初のうちにやっておかないと伝わらない内容だったりするので。
- 斎藤
確かにそうですね。
採用の仕方もそうですけど、最初の初期設定、やっぱり伝え方とか、そこもやっぱり力いれないと育たないですね。
- 田村
そうですね。本当、初期設定で思う。
15年こうやってやってきましたけど、初期設定をせずに途中から教育しようとすると、これは本当に大変で、なんでしょうね、わからないけど、最初のすりこみって言うのは凄く大事だなっていうのは感じるので、最初にそれを言っておくだけで、凄く教育って楽になるんですよね。
だから本当に、新人さんが来たら、まずそういうビジョンの事、うちはどういう方向に向かって働いているんだっていう事。
組織に入ったら、個人はある程度殺さなきゃいけない所ってやっぱりあるので。
「あなた個人の目的はあるかもしれない。だけど給料貰ってるから。
お給料もらって、あなたは生活して行く訳だから、この会社のビジョンにそってもらわなきゃいけないんだよ」「会社がビジョンを達成する為に貢献をしなきゃいけないんだよ」「少なくとも給料分は貢献をしなきゃいけないんだよ」っていう事を一番最初に教育をしなきゃいけないと思うんですね。
- 斎藤
そうですね。
お金の話とかも避けずに、ちゃんと伝えて。
- 田村
なかなかしづらい話だとは思いますけど、やっぱり最初のうちだからこそ、やっておくべき事かな、という風に感じますね。
- 斎藤
なるほど。
だいぶこれも、凄い内容の濃い話でしたね。
- 田村
そうですね。
大事な事だと思います。
- 斎藤
そうですね。
是非参考にして頂ければと思います。
それでは今週も、たむ鉄をお届けしてまいりました。
田村さん、ありがとうございました。
- 田村
はい。本日もご乗車有難うございました!