24ターン目 後半 「コレでスタッフの顔つきがガラリと変わる」
2014年10月02日(木)/
コンサル道中記
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- 斎藤
あとまぁ、そういう風に褒めるっていうのもそうなんですけど、
なんかこう、色々、こう成功体験というか、自信をつけてもらうのも大事なのかなとも思うんですよね。
- 田村
そうですね、小っちゃい事、小っちゃい仕事を与えてあげて、それを成功体験を積ましてあげる。
で、やっぱり他者評価っていうのは凄く大きいんですよね。人から称賛される。
人から認められるっていう事はやっぱり、自信をつける一つになると思うので。
- 斎藤
そういった仕事を任せたりとか、小っちゃい事でも出来るように、
褒めつつ、しっかりと自信をつけてもらうという事が凄く重要ですよね。
- 田村
そうですね。それがもうまず、第一。
承認してあげないと自信は絶対につかないので。
自信が付いてきて、自分が、あと行動を否定しないこと。
- 斎藤
ありますよね。よく。
- 田村
行動を否定すると、行動しない人間が育ってしまうので。
- 斎藤
そっかそっか。
なんかよく、自分が思う前にやったら「違う!」って言われたりとか。
- 田村
そうそう。
- 斎藤
そうするともう、やりたく無くなっちゃいますよね。
- 田村
良かれと思った事に対して叱ってしまうと「叱られた・・・」「せっかくやろうと思ったのに」っていう。
なんかやると「何やっても叱られるからやめとこう」みたいな。のは思ってしまうので。そこらへんは要注意ですよね。
あとね、これは番外編ですけど、たまに治療院であることとしては、自分が指示した事なのに怒るっていう先生が居るんですよね。
- 斎藤
ん~?
- 田村
忙しいので、マニュアルとか行動基準とかが出来てないので、
その時の気分で物を言う先生とかが居るんですよ。
- 斎藤
あ~コロコロ変わる人ですね。意見が。
- 田村
そうそう。だから、朝、自分で指示を出しておきながら、その指示に従って行動しているスタッフを怒るっていう。
- 斎藤
性質悪いですね(笑)
- 田村
謎現象が起こるんですよね。
- 斎藤
ハハハ~。そっかそっか。
- 田村
これね、結構スタッフさんから相談受けるんですよ。
- 斎藤
へ~
- 田村
で、僕もスタッフ時代、そういう事があったんですよね。
- 斎藤
言ってる側として?
- 田村
いや。言われた方として。
- 斎藤
あ、そうなんですね。
- 田村
「こういう風にやっといて」って言われたから。まぁ指示通りに動けてないのかもしれないんですけど、
言われたからやってるのに怒られて「え?なんで?」って。「あなたが言ったから、やってるんだけど」みたいなことって、
まぁ言葉足らずで伝わってないとか、いうこともあったりするんですけど、
その辺はね、やっぱり、指示出す方も注意が必要だったりとか。
- 斎藤
必要になるんですね。
- 田村
「おぅ、そこちげえ!そうじゃねえよ」とかって言われたりするんですけど
「いやいや、そんなのわかりませんがな」っていうのがやっぱりあるじゃないですか。
- 斎藤
ありますよね。
- 田村
その、やっぱり、僕は指導した側として凄く注意しているのが
『言ったことが伝えたこと』じゃなくて『伝わったことが言った事だ』っていう事には、凄く意識を。
- 斎藤
ポイントですね。
- 田村
どう伝わったかっていう事が大事なので。で、伝わり方が間違っていたら、伝えた方が悪いっていう話なので、
その概念を持って接していかないと、本当にスタッフさんがいじけて行っちゃうので。
- 斎藤
そうですね。確かに否定されるほど辛い事は無いですもんね。
- 田村
そうですよね。否定をしない事、肯定してあげる事、ちっちゃな成功体験もそう、誰でも出来る事、
これは悪いんですけど、仕事を与えておいて仕事が終わった後に褒めない。
- 斎藤
あ~・・・なんかやりがちかもしれないですね。でも。
- 田村
なんかやってもらう事が当たり前になってて、やってくれたことに対して「ありがとう」を言ってないとかね。
なんだったら、やってくれたと思ったら叱る、とかね。
- 斎藤
最悪ですね(笑)
- 田村
本当にあるんですよ。そういうのって。やってくれたんだけど、自分が思ったのとちょっと違う事をやったんで、叱る。
「これは違うだろ!」って感じで。一番モチベーションが下がりますね。
- 斎藤
確かに。そっか。そういうのを気付かないうちにしてるっていう事も有り得ますからね。
- 田村
で、やっぱり人間プライドが高いので、自分のミスは認めたくないから、絶対自分の指示が間違ってたのがわかってても、
相手のせいにしちゃったりなんかもするんですよね。
- 斎藤
確かに。ありますね。
- 田村
そうするとやっぱり相手も「あ~・・・もうだめだ」ってなってくるので。
- 斎藤
そうですね。そっかそっか。確かにそうですね。
なんかもう、ほんとこの業界自体が入った時からそういうのが、やっぱりあるっていうのも、
ちょっと大きい所かもしれないですけど、
そういう所から変えられないと悲観した人が育っちゃいますからね。
- 田村
そうですね。誰でも、誰がやってもうまくやれるように仕事の道のりを作ってあげるっていう事が一つ。
で、道のりを作ってあげて、道のり通りにやれた事によって、道のり通りにやってるから、
うまく言って当たり前なんですけど、
上手くやれた事に対して褒めてあげる。というのを繰り返していかないと、
セルフイメージとか上がってこないかな、っていうのもあるし、
金銭的なものに対するセルフイメージもなかなか上がらなかったりするので、まぁほんと小野さんとかだったら、
ちょっと自分のお小遣いでは行けない、スタッフさん自分のお小遣いでは行けないような、
ちょっと良いお店へ連れて行ってあげるとか、その「こういう世界もあるんだ」っていう。
僕は正直、セルフイメージを上げるには、これが一番効きましたね。
僕自身は。僕自身も従業員だった時は給料安かったから、当然セルフイメージは低いわけですよ。
そんなに食事も良い所へいっぱい行けないわけだから、その中でやっぱり秘書とかに、
凄い良い所とか連れて行ってもらって、
ホテルの最上階のレストランとか連れて行ってもらった時に「わ~こういう世界があるんだ」と思って。
- 斎藤
「初めて知った」みたいなやつですね。
- 田村
そうそう。だからこう、知らない世界がまだまだあるんだっていうのを教えてもらって
「あ~なんか俺もうちょっと頑張ろうかな」っていう気になったっていうのは、凄く思い出に残ってますね。
- 斎藤
そっか。そういうのも大事ですね。
- 田村
うん。だから僕は餌付けが一番効くと思ってます。
- 斎藤
ハハハ~。そっか。でも確かに、当たり前の基準をあげるというか。
- 田村
そうですね。世界を変えてあげるっていう。
- 斎藤
変えてあげるっていうのが、凄く大事なんですね。
- 田村
周辺環境を変えてあげる。そういう高級な食事に連れて行ってもらったりとか、
何万円もするような食事に連れて行ってもらったりとか、なんかのご褒美で連れて行ってもらったと思うんですけど、
色んな治療家の治療院業界の経営者さんが集まる会に連れて行ってもらったりとか、
そういうので凄く意識は変わりましたね。
- 斎藤
そうなんですね。
- 田村
外の世界を見るっていう事。やっぱり治療院に一日中いるじゃないですか。朝から晩まで一日中居るので、
治療院の中がすべてになってしまうので。
- 斎藤
確かに。
- 田村
そうすると、なんか凄くセルフイメージって低くなるんですよね。
貰ってるお金が高くないじゃないですか。施術単価も決して高くなかったりとかするので。
施術単価を上げてあげるっていうのも、これもセルフイメージを上げる一つの方法、
これだけの金額を貰ってるんだっていう事で自信がついてくる。
僕が見てるのは接骨院さんが多いので、接骨院さんで保険から自費診療に変えて窓口単価で払っている所を見ると、
不思議と自信が付いてくるんですよ。
- 斎藤
まぁ、そうですよね。何百円が何千円ってなるんですよね。
- 田村
そうです。何千円とって治療するのが当たり前になってくると、顔つきが変わってくるんですよね。
かつ、治療院の予約が埋まってくると、埋まってて、この日もう予約とれませんみたいな感じになってくると、
またまた自信が付いてくるわけですよね。そうやって環境を変えてあげる事っていうのが
一番セルフイメージを上げてあげる事にはなるのかなと思いますけどね。
結構ね、無理矢理環境に突っ込めば、人間て環境に慣れるんで。
僕だから日本中全国ね、昨日も北海道に行ってましたけど、日本中飛び回ってますけど、
皆さんからすると「大変ですね~そんなに毎日飛び回って」って言われるんですけど、
もう3年くらいこういう生活をしているので、これが普通になってるので。
- 斎藤
当たり前なんですよね。それが。
- 田村
別に忙しいとも思わない。
だから人間て環境に適応するんで、環境を変えたい、ガラッと変えてあげる事で、
もちろん適応できなくて落ちていく子も居るかもしれないですけど、
イメージを変えたかったら環境を変えてあげるっていうのもいいんじゃないかなと思いますね。
- 斎藤
なるほど。今日は凄く勉強になりましたね。
ってことで、たむ鉄をお届けしてまいりました。では、田村社長、今日も有難うございました。
- 田村
はい。本日もご乗車有難うございました。