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たむら電鉄 コンサル道中記

23ターン目 前半 「治療院にあった"空気作り"できてますか?」

2014年09月11日(木)/ コンサル道中記

1人整体院における継続課金システム導入のメリットとデメリット?

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斎藤

はい、こんにちわ。今週もたむ鉄をお届けいたします。
それでは田村車掌よろしくお願いいたします。
田村

はい!それでは本日も出発進行~!
斎藤

ということで、今日は院内環境について田村先生にお伺いしたいと思います。

やはり院内の内装だったりとか、外装含めて、雰囲気もそうですけれども、具体的なノウハウだったりとか知らない先生も多いかと思うんです。
何かこう最近行った治療院で上手くいった事例もしくはここまずいだろう等、そういったところも含めて、是非お話を伺えればと思います。
田村

そうですね。治療院で内装とか院内の環境等は割と軽視されがちなんですけど、まずはその概念からお話しようかと思います。

私がよく内容や環境の重要性を話す時によくお話するのが、
飲食店を例にとってお話するんですけども、1万円の食事があったとしましょう。食事はめちゃくちゃ美味い。食べたことないぐらい美味いと。ただ、環境が、テーブルの上もゴキブリが走っているような環境だったときに、1万円払えますか?っていう話と、そんなに食事は美味くない、普通と。普通の味なんだけど、環境がものすごく綺麗で、気分が良くなるような環境で、1万円払う。

どっちが1万円払うか、その価値があるかっていう話ですよね。飯が美味くても環境が悪かったらなかなか1万円払えないですよね。でも飯がそんなに美味しくなくても、環境が良ければ払いやすい。

もう1つ環境の話でよくするのは、コーヒーの話。
コーヒーの話
斎藤

コーヒー、はい。
田村

コーヒーってファーストフード店等で頼むと100円とかで飲めるじゃないですか。
斎藤

マックなどそうですよね。
田村

そうですよね。
100円のコーヒーと、高級ホテルで飲んだ時の1,500円のコーヒーってあるじゃないですか。じゃあその1,500円と100円のコーヒーと15倍の差は何なんだという話になった時に、確実に環境なんですよね。
斎藤

そうですね。場所だったりしますよね。
田村

もちろんカップもね。コーヒーの味多分わかんないんですよ。
斎藤

わからないでしょうね。
田村

僕、もしかしたら高級ホテルのコーヒーよりも100円のファーストフード店のコーヒーのほうが美味しいんじゃないかなと思ったりすることがあるぐらい。
味って正直わからないけど、ファーストフードのコーヒーは紙コップに入って出てくるし、環境的にも隣の人と席も近いし、テーブルも小っちゃいし。セルフだし・・という環境じゃないですか。

それに対して高級ホテルは生演奏があったりとか、外の景色も綺麗だし、天井も高いし。店員さんといっていいのかわからないが、接客もいいし。テーブルもすごい良いやつだし、椅子も凄いふかふかの良い椅子だし。
それが15倍の差になってる訳ですよね。
斎藤

なるほど。
田村

だからコーヒーの味がめちゃくちゃ美味しいから1,500円払えるかっていうと、これはなかなか難しいわけですよね。
斎藤

そうですよね、お客さんからすると判断難しいですよね。
田村

だから環境の価値ってそれだけ高いものがあるよっていうことなんですよね。
斎藤

なるほど。
田村

その環境の力というものを想像してもらった上で聴いてもらえたらなと思います。
斎藤

すごくわかりやすいですね。
田村

最近行った治療院なんかで、感じることは、やっぱり外観をあまりにも意識してなかったりとか。
斎藤

見た目というか。
田村

そもそも何屋かよくわからないとか。
斎藤

治療院ってわからないんですか?
田村

そうですね、治療院だという感じがわからない。
失敗しちゃった例でいうと、こういう(環境の)話を聞くと、変にリラクゼーションサロンっぽくしちゃう治療院さん。
斎藤

自分のコンセプトだったりとか、ポジションからずれちゃう感じなんですね。
ターゲットにあわせて内装を作る!
田村

そうです。さっき斉藤さんが言ったとおり、ターゲットに合わせてやはり内装も作らないといけない訳です。
似てるようだけど、リラクゼーションに来る患者さんと治療院に来る患者さんは層が違う訳で、同じように作っちゃったら駄目なんだよってことです。

エステとリラクゼーションも近いんだけど、エステとリラクゼーションもこれも違う。
整体で美容整体とかあるけど、美容整体とエステ、これも違うよという。ゾーンが違うんで。これに合わせてつくらなきゃいけない。

だから、よく美容整体やる時なんかに意識するのは、綺麗にはしなきゃいけないんですけど、かといってエステと対抗しちゃ駄目だって話をしてます。
斎藤

その見せ方だったりとか?
田村

そうです。エステなんかもっと金かける訳なんで、そこを売りにしちゃ駄目だよってことはよく言うんですけど。そのバランスはすごく大事。
斎藤

そうですね。そのバランスの境目とか明確なところってないと思うんですけど、何か目安とかあるんですか?
田村

あくまで整体院としてとか、治療院としてのポジションで、綺麗というか。
やりすぎると違う業種になっちゃうので、かえってマイナスになったりする。

たとえば、想像してほしいのが、飲食店の例で、ラーメンを食べに行きましょうと。
ラーメンを食べに行ったときに、さっき言ったような高級ホテルのようなふっかふかの高級ソファーでシャンデリアがあってクラシックかかってて、そこでラーメンを食べたいか?っていう話なんです。
斎藤

ちょっと進まないですよね。
田村

違うでしょ?環境的には良いと思うんですけど、素晴らしい環境だと思うんですけど、ラーメンの気分ではないな、ってなるんですよ。
斎藤

たしかに。
田村

だから、そこに合わせた空気ってのはやっぱり必要。商品に合わせた空気っていうのは必要だと思うんですね。

接骨院でシャンデリア飾ってもそれはちょっと違うんじゃない?っていう話。
斎藤

そうですよね。たしかに。
田村

いくら環境が綺麗にしたほうが良いですよといっても。だから環境面を整える=(イコール)豪華にしなさいって話ではないんです。
斎藤

どっちかっていうとそうはき違える人が多いんですね。
田村

そうなんです、多いんですよ。でもそうじゃないよ、という。不快な環境じゃなければ良いんじゃない、という風に僕は思ってますね。

なのでそこに変にお金かけてもしょうがないんじゃないかな?という。それこそ内装屋さんの餌食になっちゃう。

内装って金額がついてつかないようなものなんで、高くしようと思えばいくらでも高くなる商品なんで、そこにお金はあんまりかけちゃだめだよということですね。



後半へ続きます
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