21ターン目 前半 「【必読】女性スタッフとの関わり方」
2014年08月07日(木)/
コンサル道中記
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- 斎藤
はい、こんにちは。今週も「たむ鉄」をお届けいたします。それでは田村車掌、よろしくお願いいたします。
- 田村
はい、では本日も出発進行。
- 斎藤
はい、ということで今日はどんなお話をされるんでしょうか。
- 田村
これ、割と最近相談される。懇親会でよく相談されるんですけど。
女性スタッフにどう関わったらいいですかっていう。
- 斎藤
これはちょっと苦手な先生多そうですね。
- 田村
多いですね。かく言う私も、初めて店舗運営任されたときは、ほとんど女の子だった。8割ぐらい女の子だったんで。苦戦しました。
- 斎藤
どんなところをやっぱり苦戦するんですか。一番。一番というか。
- 田村
やっぱり見てるところが違うし、感じ方が違うし。
- 斎藤
女性1人1人の。
- 田村
価値観がもう全然。男性と女性、大別して価値観が全然違うので。
わかりやすい例で言うと、この間ちょっとセミナーの懇親会で話した内容なんですけど。わかりやすい例で言うと、僕自身もそうだったんですけど、お局さんって言葉あるでしょ。
- 斎藤
お局さん。はい。あります、あります。
- 田村
あれどういう現象かっていうと、女性の価値観から発生する問題で。
優劣の価値観から発生する問題で。男性って比較的、年齢で上下を決めるじゃないですか。
- 斎藤
そうですね。年功序列ですよね。
- 田村
部下でも年上には気を遣うとか。
上司でも年下だったらあんまり強くは出ないとかってあるじゃないですか。そういうのはありますよね。
女の人って実はあんまりそういうのってなくて。ずっと観察してるとね。僕10年間観察したんで。
10年間観察してると、女の人はその職場に先にいた人が偉いっていう感覚があるんですよね。
- 斎藤
勤続年数みたいな。
- 田村
家猫かっていう話なんですけど。はい。そんな感じがあって。
だから職位としてはもともといる、お局さんっていわれる女性の方のほうが下なんだけど、後から来た部長職とかの人が、職位は上だけど年が下。
年が下っていうか後から入ってきたから私のほうが偉いっていう感覚が。
- 斎藤
その店での序列で決めちゃうんですね。
- 田村
そうそう。その部署とかの序列として、先にいるほうが偉いみたいなのがあって。
これコンサル先でもこの間相談受けたんですけど。やっぱりはっきり言う患者さんがいいですよ。結構院長でそういう苦労する人多くて。
やっぱり開院当初から来ている患者さんで、分院展開とかで最初に開業したときの院長が抜けて、新しく入った人が院長になったりするんですけど、結構言われるのが「私のほうが先輩だよね」とか。えっていう。
- 斎藤
ちょっとやりづらいですね、新しい院長は。
- 田村
うん。だからやっぱり先にいるほうが偉いっていうのは結構顕著にあるんですよね。見てるとね。女性の方に怒られるかもしれないですけど。僕が見てるとそんな感じは。
- 斎藤
それはあれですか。女性の施術者も受付さんとかも含めて。
- 田村
受付さんも完全にそうですよね。
だから、治療院によっては完全に治療者の先生が偉いぞみたいな空気があるところもあるんですけど、基本的にはやっぱり先にいるほうが強いっていうのはありますよね。
だからそこを無視して指導しようとすると、「僕のほうが上だ」みたいな感じで後から来た人がやっちゃうと反発買うんですよね。「なんで」みたいな。
- 斎藤
結構こじれるんですか。その反発っていうのは。
- 田村
こじれます、こじれます、こじれます。治療院の人間問題。人間関係。
人間関係でよくあるのは、受付さんと施術者がもめる。
- 斎藤
よくある。対立しちゃう感じですか。
- 田村
うん。よくある。施術者は自分のほうが偉いと思ってるし、受付さんは私たちのほうが前からいる。
偉いと思ってるとはちょっと違うかもしれないけど、私たちのほうがこの店のことよくわかってる、みたいな。
院のことをよくわかってます、みたいなことがあって、そこのぶつかりとかは結構よくありますね。
- 斎藤
それはそもそも序列があったりとかっていうところが原因になってくるんですか。
もうやってる、いろんな不満はあると思うんですけど。
- 田村
だから男性理論で女性に接するから。「職位が私のほうが上だから、俺の言うことよく聞け」みたいな。
で、やると、まあけんかですよね。
100パーセント。これは駄目ですよね。これは社長であってもおんなじですよ。
- 斎藤
そうですよね。頭ごなしに「やれ」って言われてもね。
- 田村
そうそう。基本的に男性って、仕事は仕事、プライベートはプライベートだから、人間的にこの人嫌いでも仕事上はちゃんとやる、仕事上は好きです、みたいなのが男性感覚ではあるんですけど。
あんまり女性にはその感覚がないかなっていう。
- 斎藤
もう一緒なんですか。
- 田村
要するに仕事上で好かれたかったら人間的にまず好かれないと、まず無理っていう。
- 斎藤
なるほど。確かにあれですね。人間性を見るというか。
- 田村
そうそう。女の人ってたまに「生理的に無理」っていう言葉使いません?
あんまり男性は使わないでしょ。
- 斎藤
めっちゃ言いますね(笑)。男性言わないですよね。
- 田村
男性は言わないですけど女性は「生理的に無理」、要するに人間的に嫌いっていうことになると、もう何言っても聞いてくんないっていう。
- 斎藤
怖いですね(笑)。
- 田村
だから結構、女性に対しては何を言うかっていうことよりも誰が言うかっていうことのほうがすっごい大事だったりします。
だから結構、これ女性患者さんも一緒ね。女性患者さんも一緒で、さっき言ってみたいに古くからいる患者さんのほうが先生よりも偉いみたいな感覚を持ってらっしゃるので。
- 斎藤
患者さんの中にもあるんですね。
- 田村
だからその患者さんに対してなんか注意する、指導するとかっていうことがあったときに、院長が行くよりも昔からいる先生が行くとか、昔からいる受付さんが言ったほうが聞いてくれたりとかってあるんですよ。
- 斎藤
そういうことか。新しいスタッフさんに対してとかも、そうですよね。
- 田村
そうそう。序列がやっぱり、こっちが思ってる序列と、その患者さんにとっての序列がちょっと違うんで。
「なんであんたに言われなきゃいけないの」ってなっちゃうんですよ。
別に院長だけど偉いと思ってないんで。
- 斎藤
女の人って特殊ですね。やっぱり男からすると。
- 田村
でもたぶん、女性から見ると男性が特殊なんだと思うんですけど。たぶんね。だと思うんですけど。
- 斎藤
そっかそっか(笑)。なるほど。
- 田村
そんな価値観の違いっていうのがすごくあるなっていうのは感じるので。最近、この相談は多いんですよ。多くて。
- 斎藤
へえ。その解決策としては、単純に人間性を、例えば関係性を深めるとか、そういう感じですか。
- 田村
か、相手をやっぱり理解しておく。相手の価値観を理解しておくっていうことがすごい大事かな。
- 斎藤
価値観っていうのがポイントですね。
- 田村
うん。かな、とは思いますね。あと、だから僕が10年間女性と一緒に仕事をして、衝撃的だったことは、女性の相談に真面目に答えてはいけないっていう事実です。
- 斎藤
え。なんですか、それ。
- 田村
普通、相談されたら真面目に答えるじゃないですか。男性感覚としてはね。
でも、これずっとわかんなかったんですけど、10年近くわかんなかったんですけど。うざがられるんですよ。
- 斎藤
えー、そうなんだ。
- 田村
真面目に相談に乗ると。「うざったい」ってなるんですよ。「えっ、相談してきたじゃん、あんた」っていう。
- 斎藤
なりますよ。ちょっとひどいですね。
- 田村
そう。と思ったんですけど、10年間かけてわかったのは、女性の相談は相談をしてきた段階で結論が出てることがほとんど。
- 斎藤
そうなんですか。じゃあ単純に背中をちょんと押してあげるような対応をするべきなんですか。
- 田村
だから、結婚してるじゃないですか。
たぶん体感あると思うんですけど、奥さんが今日洋服買いに行って「こっちとこっち、どっちがいい?」って聞いてくるじゃないですか。
- 斎藤
あります、あります。
- 田村
これにアドバイスをすると、機嫌悪くなりませんか。
これが、だからもう決まってるんですよ。
「どっちがいい?」って言った段階で決まってるから、どっちが好きなのかなっていうのを見て「こっちかな」って賛同してあげるしかないのかなって。
- 斎藤
そっかそっか。それすごいわかりやすいですね。
- 田村
男性って説得しにいきたい。プロモーションしたくなるじゃないですか。
- 斎藤
説得しますね。もう理論的に入っていきますよね。
- 田村
駄目。
- 斎藤
駄目なんですね(笑)。
- 田村
全然受け付けてくんない。
- 斎藤
結構、そうですね。振り返るとやっちゃってる、ありますね。男としては。
- 田村
うん。っていうのは、これはなかなかわかんなかったけど、相談してきてる段階でもう結論が出てる。
結論が出てないときには相談をしてこないっていう。
そもそも。っていうのがわかりましたね。だからもう、そのへんの感覚が全く違う。
- 斎藤
そこから違うんだ。
- 田村
はい。っていうのを理解しといたほうがいいのかなって。ほかにもいっぱいあるんですけど。ここが違うなとかっていうことはいっぱいあるんですけど、相談に関しては一番衝撃でしたね。気がついたときには。
- 斎藤
そうなんですね。そっか。でも今も同じように悩まれてる先生はいらっしゃいますからね、きっと。
患者さんもそうですし、スタッフさんもそうですしね。
- 田村
うん。だからちょっと違う、言い方は語弊ありますけど違う生き物なんだっていう感覚で挑んだほうがいいかなって。持ってる分化がもう違うんで。
後半へ続きます。