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たむら電鉄 コンサル道中記

11ターン目 「移転先店舗の候補物件を見つけました。店舗コンセプトはしっかり決まっていますが、駅までの動線から外れている上、駅から徒歩3分の距離。田村先生なら、この物件どう思いますか?」

2014年05月29日(木)/ コンサル道中記

1人整体院における継続課金システム導入のメリットとデメリット?

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斎藤

こんにちは。通称「たむ鉄」をお届けしてまいります。それでは田村車掌、よろしくお願いします。
田村

はい。では本日も出発進行。
斎藤

(笑)。もうそれが決めぜりふになりましたね。
田村

はい。
斎藤

それでは今回もまたいただいている質問に対して田村先生に回答をしていただきたいと思います。
田村

はい。
斎藤

ではご質問です。移転先を探していましたが、気になる物件の交渉に入ることができました。この方は新しい環境を求めて移転をするというような状況ですね。
田村

はい。
斎藤
駅から3分の新築1階の物件を見つけたんですけども、駅に向かう動線からは外れてしまって、線路と幹線道路で分断されています、と。
このような状況なので、駅からは近いんですけども店頭集客はあまり見込めないと思うので、別媒体での集客が必要になると考えています。コンセプトとしては小さいフィットネススタジオを併設し、会員制も併設して、継続的に治療と健康管理を行っていくことと、治療に関しては得意分野であるランニング障害への特化と2本立てで考えています、と。

治療以外にもこういった患者さんのメリットを提供できることで、駅から3分の道のりをクリアできるのではないかと思っていますが、田村先生的にはいかがでしょうか、というご質問です。
第11回目のテーマはズバリ!
移転先店舗の候補物件を見つけました。店舗コンセプトはしっかり決まっていますが、駅までの動線から外れている上、駅から徒歩3分の距離。田村先生なら、この物件どう思いますか?新規移転先を探している先生からのご質問です。
田村
はい。そうですね。駅から3分っていうのは、これ、ちょっと都心部と地方ではかなり条件が変わってくるんですけどもJR中央線沿線ってことなので、東京の方だと思うんですけども。
斎藤

そうですね。うん。
田村

都内だったらやっぱり、駅近っていうのはもう絶対条件になってくると思うので。
斎藤

駅近。
田村
駅3分ってギリギリのラインかなと思うんですね。3分以上離れるとちょっと集客しんどくなるので。
斎藤

はい。
田村

というのも、まず駅から通いやすいかどうか。やっぱりリピートが取れなきゃいけないので、駅からの距離っていうのは非常に大事だと思うんですけど。3分以上離れてくると少し遠いという印象にはなってくるとね。
斎藤

なるほど。
田村

駅から徒歩5分っていうと響き的には近く聞こえるんですけど。
斎藤

そうですね。
田村

実際に歩いてみると意外と遠いんですよね、5分ってね。距離がちょっとあるので。3分だったらギリギリ許容範囲内かなと。
特に東京だと、3分圏内にどれくらい競合があるかっていうことも非常に大きいとは思うんですね。
斎藤

ライバルの数っていうことですね。
田村

はい。要は3分以内にもっと近いところがあるようであれば、不利にはなってくるっていうのはあるので。
斎藤

確かにそうですね。また治療院じゃなくても、間接競合みたいな感じで。
都市部では駅から3分がギリギリのライン!
3分圏内に競合がいくつあるかも大切な判断材料です!
田村

そうですね。ものも出てきますね。
斎藤

そうですよね。うん。
田村
あるので。ここから、よく勉強されてる方だなと思うんですけど、
動線から外れてるっていうことと、線路、幹線道路で分断されてるっていうことで、商圏がかなり狭くなる可能性があるっていうことですね。
近隣集客っていう面でいうと、あまり向いてないだろうなと。
斎藤

はい。
田村

業態が鍼灸整骨院なんで、鍼灸整骨にはあまり向いてないかなというのが正直。
斎藤

この立地では。ほうほう。
田村
そうですね。店頭集客見込めないということはご自身も感じてらっしゃるので、媒体での集客っていうことなんですが。鍼灸整骨院だと広告の制限がやっぱり入ってくるので、媒体広告っていうのはかなり制限がかかってくると思うんですね。
斎藤

そうですね。はい。
田村

だからここがどうかなっていうのが一つ気になる点ですね。
斎藤

はい。
田村
実際、媒体集客でもこういったちょっと特化したようなことをしていけば可能性はあると思うんですが。であった場合に鍼灸整骨院の必要があるかどうかっていう部分ですね。
斎藤

なるほど。
田村
もちろん、整骨院を併設しておいて外傷なんかの、保険適応症状に対してやるっていうことは可能だと思うんですけど、その物件の大きさがわからないのでなんともなんですけど。整体院と接骨院っていうのは、フィットネススタジオのほうで集客かけてもいいんでしょうけどもね。考えてらっしゃるなら。
斎藤

はい。
田村

ただフィットネススタジオってかなり普通にやると難しいので。
斎藤

そうですね。
田村
やるんであれば、ランニング特化。ランニング障害の特化っていうところで、あくまで治療院として出されたほうがいいんではないかなと感じますね。ちょっと情報がそこまでないので、あんまりはっきりと言えないんですけど。
斎藤

そうですね。
田村
2本立てでとかっていうのはあんまり避けたほうが。コンセプトとして並列させると、どっちつかずにやっぱりなるので。
売上赤字のイメージ
斎藤

はい。
田村
やるんだったらもうランニング特化っていう。ランナー専門の治療院ですよっていうかたちでやっていかれたほうがいいかなとは思うんですね。
斎藤

なるほど。フィットネスを全面に出すんじゃなくてランニング障害の特化っていうことですね。
田村

はいはい。治療院にフィットネスジム、その体を作り直すのに、トレーニングするのにフィットネスジムも併設してますよっていう程度のかたちのほうがいいんじゃないかなとは思いますね。フィットネスでいくと、結局設備的なものとかでやっぱり負けるので。
斎藤

そうですね。駅前だと大手もいるはずですしね。
田村
はい。そこでの競争力がないと思うので、そういう意味でいうとこの中央線沿線って都会ですから、都会の中で戦っていくっていうことでいうとライバルに勝てる部分がどこなのかって考えた場合には、そのランニング障害に特化してるっていう部分。どういう内容で特化してるのか、ちょっとこの場ではわからないんですけども、そこで一点勝負かけたほうがいいかなと。やっぱりランニング人口非常に多いですから。
斎藤

はい。
田村

実際私が見てる治療院さんでも、ランニングに特化して収益上げてらっしゃるところもたくさんあるので。
斎藤

はい。
田村
ランニングって非常に、マラソンなんかの大会に向けて目的性もすごく高いので、リピートもよかったりしますから。ただ可能であれば、もうちょっといい物件を探したほうがいいんではないかなとは思うんですよ。
斎藤

理想だとどれくらいですか。駅から。もしこのコンセプトだと。
田村
近けりゃ近いほうがいいですよね、やっぱりね。特化した内容でやるんで、わざわざ来てもらうっていうかたちになるんで、駅3分ぐらいでは問題ないとは思うんですけど、やっぱり動線から外れてるっていうことでちょっとわかりづらいのかなっていう部分ですね。
斎藤

そうですね。線路があって。
田村

動線から外れても3分なので、媒体でしっかり集客すれば可能だとは思うんですけど。ただ媒体で集客しようと思ったら媒体の中でもライバルがあるので。
斎藤

ライバルですね。
田村

フリーペーパーに載せても全部ライバルですから。その中で特化する。見込み患者さんに「おっ」って思ってもらえる。
フリーペーパーに載せれば集客できるわけじゃない!その中でいかに目立たせるかが大切
斎藤

そっか。
田村

そのランニング障害に悩んでる方がフリーペーパーを見るかどうかっていう問題もあるので。
斎藤

そもそもそうですね。そこにお客さんがいるかですね。
田村

どの、どこの媒体に載せるのかっていうことも一つ問題にはなるかなとは思いますね。媒体選びなんかも慎重に行かなければいけないんではないかなと。
斎藤

なるほど。
田村

だからその地域にあった。地域っていってもちょっと広域で考えなきゃいけないと思うんですね。
斎藤

はい。
田村
電車に乗ってわざわざ来てもらうとかっていうイメージで持っておかなきゃいけないかなとは思うので。媒体選びがすごく慎重にしなきゃいけないかなと。
斎藤

はい。
田村
もちろんスポーツジムとか行って、営業かけてきてもいいとは思うんですけど
ランナーが集まる場所。ランナーがよく見てる媒体っていうものを見つけることが成功への一歩じゃないかなというふうに感じますね。
斎藤

そうですね。なるほど。3分のこの立地でやるんであれば、そのランナーが集まるところにしっかりと媒体をかけて集客できるんであれば、いけるかなっていうことですね。
田村

そうですね。はい。
斎藤

はい。それでは本日はここで終点ということで。
田村

はい。
斎藤

田村さん、ありがとうございました。
田村
ありがとうございました。
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