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たむら電鉄 コンサル道中記

9ターン目 後半「プロから見たHP診断~コンテンツ編~」

2014年05月08日(木)/ コンサル道中記

1人整体院における継続課金システム導入のメリットとデメリット?

田村

はい。が、1点。
あと2点目。ご自身で作ってるとして、ものすごくクオリティ高く作ってると思うんです。
斎藤

すごいですよね。
田村

やっぱり勉強もされてらっしゃるようなので、患者さんの声が載ってたりとか、五つの特徴とかっていうかたちでわかりやすくまとめてらっしゃるっていう。見やすいホームページだと思うんです、とても。
ただ。
斎藤

足りないものがあると。
田村

うん。よそと比べての差が正直わかんないっていう。
斎藤

それは患者さんがほかの治療院と比べたときに。
田村

うん。ここの治療院がいいっていうふうに思えない。思う要素がない。
斎藤

なるほど。
田村

かつては、結局みんな施術の、ホームページがあるだけだったんで。患者さんの声とかが載ってるっていうことが信頼につながってたんで。
どこが信用できるのかなっていうレベルでホームページを見てたわけですよね。
みんながみんな「怪しい」と思って見てたわけ。整体って怪しいイメージじゃないですか。
「ここ大丈夫かな」っていう不安な感じで見てて。
斎藤

そうですね。
田村
そこに患者さんの声があったりとか、丁寧な説明のことがあったりすると、反応がよかったりとかしたんでしょうけど、今どこのホームページもそれ載ってるんで。
そこで差別化にならなくなってきてる。やっぱりこれだけ今情報がどんどんどんどん普及していく時代なんで、インターネット全盛の時代なんで。そうするといいといわれるものがどんどん普及してるので。
なかなか差別化、同じことやってると差別化になんないっていう部分があるので。

特にこれ、お伝えしたいのは、整体ってこりが取れる、痛みが取れる、疲れが取れる、ゆがみが整うって、これどこでも一緒なんですね。それをすごく謳ってらっしゃるんですけど。
「よくなりますよ、疲れ取れますよ、痛み取れますよ、ゆがみ取れますよ」っていうことをすごく謳ってらっしゃるんですけど、これはどの治療院もおんなじなんですね。
斎藤

患者さんから見たら、どこがどう違うかっていうのが。
田村

わかんない。
斎藤

わかんないですね。
田村

基本的に流れとしては、「すごいよくなりますよ」、整体だから当たり前のことを書いてるんですけど。
どこ行っても一緒じゃなくて「うちはいいですよ」っていうことを言いたいんだと思うんですね。
それに対して施術方法とかで説明をされてるんですけど、施術の方法は正直患者さんはあんまり興味がない部分。なんとか法とかいわれても。
プロが見ると「おもしろそうだな」とか思ったりするんですけど、素人から見ると正直よくわかんない。単語自体がもうすでにわかんないっていう話になってくるんで。
斎藤

そうですね。難しいのはありますよね。
田村
でもここの部分でいうと、患者さんは結果だけ求めてるのであって、なぜよくなるのかも気になると思いますけど、何をしてほしいわけじゃないんですよ。

施術方法を求めてるわけじゃないんで。よくいうのは、僕こういうたむ鉄っていうことで今回鉄道の話でやってるんですけども、飛行機もよく乗るんで。

飛行機もよく乗るんで。でも飛行機乗るけど、飛行機がなぜ飛ぶのかっていうことに関してはほとんどの人が疑問を持たない。
斎藤

もう当たり前っていうことですね。
田村
当たり前。飛行機は飛ぶのが当たり前。
だから飛行機がなぜ飛ぶのかとか、飛行機がどういう仕組みで飛ぶのかってことは興味がなくて、飛行機乗るときって早く移動したいわけですよね。
斎藤

そうですね。
田村

だからどれくらい早いのかとか。
斎藤

目的地までの距離とか時間ですね。
田村
そっちのほうが全然興味あるから。患者さんの望みは、より早くよくしてほしいっていう。
1回でよくしてほしいっていうのがやっぱり患者さんのニーズなんで。
そこに対しての言及が全然ないんですよね。
斎藤

なるほど。要するに、悩みに対する解決策っていうのの提示だったりとかがちょっと少ないかなっていうところですよね。
田村

そうそう。整体行ったらよくなるのは絶対よくなるじゃないですか。
斎藤

はい。
田村
ごはん屋さん行ったらもの食べれるの当たり前じゃないですか。
それがいかにおいしいかとかって話じゃないですか。
斎藤

はい。
田村
そこの部分の言及が足りないんですよね。「よくなりますよ」としか書いてないので。
「このくらい早くよくなりますよ」とか。あと「思いもつかない方法でよくしますよ」とかっていうことが入ってたほうが、差別化になると思うんですよね。
斎藤

つながるということですね。
田村
基本的にやっぱり、手技療法で触ると、触ってやるっていうことであれば、患者さんはみんなおんなじだと思っちゃってるので。
ご自身でホームページ書かれてるんですけどね。「どこも同じと思ってるでしょ」って言ってるんですけど、覆しきれてない部分っていうのがやっぱりあるので。
だからもっと覆すために。たぶんすごく真面目な方なんだなと思うんですけど、もうちょっと頭ゆるくして、枠はずして考えて。
例えば患者さんは、肩こりだったら「肩こりはもんで治すもんだ」「もめばよくなるもんだ」と思ってらっしゃるので。
斎藤

そうですね。
田村
それに対して「うちはもみませんよ」っていう。
「肩こりはもんでもよくなんないですよ」っていう、常識をひっくり返してあげると「おっ」ってやっぱり思うので。
斎藤

引っかかりますよね、たぶん。
田村

ホームページが今たくさんあるから、たくさん比較されるんですよね。
斎藤

はい。
田村
自分とこのホームページだけ見てるわけじゃないので、患者さんは。
ほかのホームページと比較されてるので。比較したときに、「よそに行くよりもここに来たほうがいいな」っていう独自性っていうのがちょっと足りないかなっていうのは思うので。
そこの部分をもっかい、考え直してもらって。よそと何が違うんだろうっていうこと。USPってよくいいますけど。
斎藤

はい。
田村

うん。USPの部分と、あとライバルのことをもっと調べたほうがいいかもしれないですね。
斎藤

この地域のってことですか。
田村
うん。ライバル何やってるっていうことももっとよく調べて。
例えばこれ低刺激っていうことをすごく謳ってらっしゃるんですけど、やっぱり最近低刺激が多いんで、もしかしたら近隣のライバルみんな低刺激使ってるかもしれないんで。
斎藤

みんな使ってるかもしれないんですね。
田村

そしたら、特徴を出したかったら、「皆さん低刺激なんで、うちめちゃくちゃ痛いですよ」とかのほうが患者さんは反応するので。
斎藤

逆に(笑)。なるほど。
田村
そうそう。いかに突出するかっていうことがやっぱり選ばれるための要素になってくるので。
すごく真面目にやってらっしゃると思うし、いいことやってらっしゃるんだとは思うんですけど、突出したものをあんまり感じられないっていうところがもったいないかなと思います。
斎藤

わかりました。というところで、実際にあともし、この中で改善していくとしたら、そういったメッセージとか、あと何かありますか。
田村

やっぱりヘッドのところですよね。
斎藤

最初の部分。
田村
ヘッドのとこがやっぱり文字が並んでる感じなんで、ヘッドのとこにもっと写真使うとか、強いキャッチを入れるとか。
今言った「肩こりもんでもよくなんないですよ」とかっていうことのキャッチを入れるとかっていうところ。
斎藤

反社会性が出てくるというところですね。
田村
そうですね。一般的じゃない、おって思うようなこと。
びっくりさせるようなことを入れておくっていうこと。
一瞬しか見てくれないんで、やっぱり。
斎藤

そうですね。一番最初のところですよね。
田村
そうですね。ヘッド変えるだけでもたぶん、反応が変わるかなと。
今、治療院の名前がどんって書いてあるんですけど、正直言って治療院の名前なんか興味ないんで、患者さんは。
斎藤

確かに。
田村

どうでもいいんで。患者さんにとってはね。
斎藤

これはもう、この方にかぎらず。ほかの治療院さんも同じですね。
田村

そうそう。すべて。
斎藤

初めの部分ですね。
田村

自分の、なになにっていうお店。
だって、ごはん食べに行ってる店とかでも、そのお店の名前知らないっていうこと結構あるでしょ。実は。
斎藤

ありますね。名前なんだったっけなって思いますね。
田村

そうそう。っていうのもあるので、そこらへんよりも、もっと患者さん目線に立って、患者さんが求めてるものを提供してあげるっていうことが大事じゃないかなと思います。
斎藤

はい。ということで、本日はここで終点ということで。
田村

終点と。
斎藤

はい。では本日は、プロから見たホームページ診断ということでお伝えさせていただきました。
それでは田村先生、ありがとうございました。
田村

ありがとうございました。
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