たむ鉄TOP > コンサル道中記 > 6ターン目 「開業8年目で直面した経営危機。いい策はありませんか?」

たむら電鉄 コンサル道中記

6ターン目 「開業8年目で直面した経営危機。いい策はありませんか?」

2014年04月10日(木)/ コンサル道中記

開業8年目で直面した経営危機。いい策はありませんか?

たむ鉄インタビューを音声でお聞きになりたい先生はこちらをクリック!
(こちらからダウンロードしたものを携帯プレーヤーなどで移動中に聴くこともできます)

斎藤
はい、こんにちは。全国治療院コンサル道中記、通称たむ鉄をお届けしてまいります。
田村さん、よろしくお願いいたします。
田村

よろしくお願いします。
斎藤

はい。今回もご質問をいただいておりますのでご紹介していきます。
田村

はい。
斎藤
長野県松本市の整体院を経営しています。
開業8年目ですが、5年目ぐらいまで順調に売り上げ、集客もそこそこだったのですが、ここ1,2年はとても厳しい状況です。

私が開業した当時よりも整体やカイロプラクティックは倍以上は乱立しています。
もっとも開業しても1年も持たずに閉めるところもあります。
それを横目で見ながら、明日は我が身というところまで追い込まれています。

まずホームページの閲覧数が5,6年前に比べ半減しています。
先日、以前効果があった広告媒体を4年ぶりにやってみたのですが、さっぱりでした。

その広告は以前は10人以上、しかも優良な顧客が見込める切り札だったのですが、今回は2人だけで、リピートもなしの赤字でした。

とても困っています。何かいい策はないでしょうかと。
お名前、ニックネームけんさん。お勤めの治療院は整体院さんの先生からご質問をいただきました。
田村

はい。
第6回のテーマはズバリ!「開業8年目で直面した経営危機。いい策はありませんか?」
斎藤

かなり具体的でお困りのようなんですけれども。
田村
そうですね。こういう状況って日本全国で見られている状況かなとは思うんです。
ずばり結論から言っちゃうと、選ばれる要素が足りないっていうこと。
斎藤

なるほど。選ばれる要素。
田村
そうですね。
ここにも、ご本人も書いてあった通り、要するに競合が増えていらっしゃるわけですよね。
斎藤

はい。
田村
松本市って人口はかなり多い。
24万都市なので、人口的にはかなり多いエリアです。もっと田舎は全然ありますから。

そういうふうにいうと、24万人の区画、マーケットがどのくらいあるかってことだと思うんですけど、整体なんかに日本国民が1年間に1人あたり使う金額ってだいたい1万円ぐらいなんですね。

だから24万かける1万円っていうことになりますので、2億以上のマーケットは存在しているわけですよね。
斎藤

そうですね。
田村
マーケットとしてはしっかりしたものがあるんですけど、その中で単に選ばれなくなってきているっていうことだと思うんですね。
経営危機の原因は「選ばれない」こと
斎藤

選ばれない。はい。
田村

5年前、5年目ぐらいまでってことは、3年ぐらい前までってことですよね。
斎藤

そうですね。
田村

そのころまでってたぶんホームページ自体もそんなに作ってる方がいらっしゃらなかったので。
斎藤

今より、そうですね。今はもう当たり前ですからね、ホームページ。
田村
はい。ホームページがあればまず目立つっていう。
まず見てもらえる。ホームページ自体がたぶん比較対象があんまりなかったはずなんです。
状況的に言ったら。

でも現状はやっぱり比較対象も増えてきていますので。

私、実際コンサルティングをやってる中でも同じような事例ってやっぱりあります。
以前はホームページで20人来てたのに最近はほんとにもう1人も来ないとかっていうのを聞くんですけど、
見ると基本的にコンテンツが古い。
斎藤

古い。もうずっと作りっぱなしの最初の状態だったりとか。
田村
そうですね。もうほんとにあるだけのホームページだったりとか、今ホームページの中で必要とされている患者さんの声だったり。

患者さんの声とかないと信用がない、正直言って。

自分で「うちは治りますよ、よくなりますよ、うち腕いいですよ」って誰でも言えることなんで、それを証明する証拠がないとやっぱり駄目なので、まずそれが入ってますかっていうことですよね。

ホームページのコンテンツの内容としてどうですかっていうことがまずあります。
コンバージョンするかしないか。アクセス数が減ってるっていうことなんですけど、インターネットで検索する。

例えば「松本市 整体」って調べたときに1件だけじゃなくてたくさん出てくるわけですよね。
ひょっとして、ホームページほったらかしにしていませんか?
斎藤

たくさんありますからね。
田村
はい。その中で、自分ところの治療院の名前だけしか出てないんじゃないかっていう。
ちょっとわかんないですけどね。

もし違ってたらまたちょっと質問もらって、もっと詳しいお話もしたいなとは思うんですけど、「松本市 整体」ってパッとインターネットで調べていろいろたくさん出てくるわけなんですけど、その中で、ちょっと失礼かもしれないですけど、そんなに魅力的なタイトルタグが出てこないんですよね。
斎藤

(笑)。なるほど。
田村

だからエキテンが一番に上がってくるんで、エキテンは載せておくべきなのかなとか思うんですけど。
この中でもちろん上位に上がってることってもちろん大事だとは思うんですけど、上位に上がってても
ここに行くメリット、そこを見るメリットとか、患者さんが調べてる情報が載ってそうなタイトルのサイトにしておかないと、やっぱりクリック自体もされにくいと思うんですよね。
斎藤

そうですね。
田村
これ、PPCなんかやると非常によくわかりますけど、タイトル変えるだけで全然クリック率って変わってくるんですよね。
1個PPCで上がってるところありますけど、ここなんかは非常にメリットわかりやすく書いてますよね。
斎藤

そうですね。
田村

ちょっと内容言っちゃうとまずいと思うんで言わないですけど。
斎藤

(笑)。
田村
どういう治療院なのかっていうことのよそとの差別化の文言っていうのがしっかり入ってますよね。
フリーダイヤルになってたりだとか、実績がどのぐらいあってとか、ターゲットを誰にしてますよとかいうことがしっかり入ってますよね。
斎藤

はい。
田村
例えば、事例がないとちょっとわかりにくいかもしれないんで、事例でいうと、例えば夜11時までやってますよとか、24時間営業、365日年中無休、24時間営業やってますよってこれメリットじゃないですか。
調べてる人からすればですけどね。
斎藤

そうですね。
田村
土日もやってますとかいうのはわかりやすかったりするんで。そういうわかりやすいメリット。

たぶん検索してる方の多くは女性なので、女性が行っていいとこなのかどうかとかいうことも書いてあると、やっぱり選びやすいとは思うんですよね。
斎藤

大事ですね。はい。
HPやタイトルタグに大切なのは「差別化」「メリット」
田村

今、ただ単に「なんとか整骨院」「なんとか整体院」って書いてても、選べないので。
斎藤

名前だけですよね。
田村
やっぱり選ばれる要素っていうのは知っておかなきゃいけないと思うんです。インターネット上のものでもそうですし、この広告媒体を4年ぶりにやってみたってことなんですけど、おそらく広告媒体にもライバルの数が絶対に増えてるはずなんです。
1回出されただけなんでちょっとわからないですけど、広告媒体って掲載位置なんかもすごく関係してくるので。

見やすいとこ、目立つとこに掲載されてたのかとかどうなのかってことも判断は必要だと思いますし、あとはその広告の訴求内容自体がメリットを感じるような訴求内容だったのかどうかっていうことですね。
よし行ってみようっていうこと。

それからだんだん競争が激しくなってくる中、今までは整体ですでオッケーだったんですよ。
斎藤

はい。
田村

整体やってます、でオッケーだったのが、これからは誰に対して整体やってますよっていうこと。
斎藤

よりターゲットを明確にしないと。
田村

明確にしていくっていう。
あなたにサービスを提供したいんですっていうメッセージを打ち出していかないと、なかなか選んでもらえないっていうことですね。
斎藤

はい。
田村
今までは目立てばよかった。あることがわかればよかった。わかれば来てくれる時代だったんですけど、今はその中から選ばれないと来てくれないっていう時代になってくるので、今選ばれる要素を持っているのかどうか。

一つやってほしいこととしては、自分の院が、自分の整体院がよその整体院、カイロ院と何が違うのかっていうことを20個まず書き出してほしいんですね。
斎藤

20個ですね。はい。
田村

はい。それを書き出したうえでそれをうまく伝えていく。
斎藤

なるほど。
田村

こんなに違いますよ、よそとはっていうことを伝えていくっていう努力が必要になるんではないかなっていうふうに思います。
斎藤

はい。ではまずはけんさん、20個書き出していただいて、その伝え方を考えていただいて。
田村

そうですね。20個書いてみて、業界の人じゃない、全く関係ない人に見てもらって、これ魅力的に感じるかというのを聞いてみたらいいですね。
斎藤

いいですね。
田村

注意事項としては、手技の内容を書いてもたぶんあんまり反応しないと思います。
斎藤

(笑)。
田村

わかんないんで。
斎藤

そうですね。一般の人にはちょっと伝わりにくいですよね。
田村

はい。
斎藤

ということでたむ鉄をお届けしてまいりました。田村さん、ありがとうございました。
田村

ありがとうございました。
Copyright © Tamura Dentetsu, All rights reserved.