番外編 第3回 「思い出に残るコンサルティング べスト3!!」
2014年03月20日(木)/
コンサル道中記
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- 工藤
- はい、それでは田村鉄道番外編3回目ということで、前回に引き続き、思い出に残ったコンサルティングのベスト3をご紹介していきます。
では、田村さんよろしくお願いします。
- 田村
よろしくお願いします。
- 工藤
では早速ですけども、印象に残る、思い出に残るコンサルティング事例、栄えある第1位は。
- 田村
- そうですね。これは、これも継続中の案件ではあるんですけども、この方はもう私のコンサルティング入ったときには開業して少し経ってる方だったんですけど、そのときはもう倒産寸前っていう。
- 工藤
倒産寸前(笑)。
- 田村
コンサルティング入ったときに見せられた通帳があるんですけども(笑)。
- 工藤
いくら入ってましたか。
- 田村
通帳に5万円しか入ってなかった。
- 工藤
それは個人、店の通帳ですか。
- 田村
はい。会社の通帳に5万円しか入ってないと。
- 工藤
なかなか来てますね(笑)。
- 田村
なかなか来てる案件で。これを立て直すのに親戚から500万借り入れをして、再建をするんだ。
- 工藤
500万借りてまで。熱い思いですね。
- 田村
熱い思いですね。なかなかしびれる案件で。
- 工藤
しびれますね(笑)。失敗できないですね。
- 田村
- はい。当時は、もうかなりコンサルティングの案件が多くなってたので、もう新規募集をしてなかったんですね。新規募集をしてなかったんで、一度はそうご依頼いただいたんですけども、セミナーのときにご依頼いただいたんですけど、一度はお断りはしたんですね。したんですけど、そのセミナーの懇親会中に、その日に私がお話したセミナーの内容をノート取りながら、検証を始めてたんですね。その場で。普通懇親会ではやらないじゃないですか。
- 工藤
やらないですね。
- 田村
それを見て、これはお受けしなきゃいけないなと。
- 工藤
そのやる気を見て。
- 田村
- ここまで本気ならと。そのときは単価設定のお話なんかをしたセミナーだったんですね。売上を上げていく、利益を残すためにはこういう価格設定をしないと売上がいきませんよっていうお話をした回のセミナーだったんですね。早速自分の院の単価設定なんかを見直して、その場でもう質問攻めになりまして。「これはどうしたらいいんですか」「これはこうですか」「これは正しいんですか」とかっていうことをその場で聞いてくれて、ちょっと飲み会の場であそこまで厳密に質問をされたのが初めてだったんですね。その熱意にひかれまして、本来受けないはずだった案件をお受けして、今現在何年になるのかな。もう2年ちょっと、3年ぐらいになるんですかね。なるんですけど、5万円しかなかった通帳残高が、今もうどんどん増えて、そのとき借りた500万円っていうのをもうすでに完済されて。
- 工藤
すごいですね。
- 田村
- はい。
- 今現在はスタッフさんもたくさん雇われて。1店舗ではなくて次の展開っていうのを今にらんで。
- 工藤
急成長してますね。
- 田村
- そうですね。本当、大逆転っていうか。
- 工藤
- それもやっぱり、
- その先生に思いが強かったから
- なんですよね。その先生が。
- 田村
- そうですよね。もう本当に必死だったというか。今でもやっぱりそのときのお話はされますし、必ず新入社員さんが入られたらそのときの通帳を見せられてるそうです。あれ見せられると、なかなか違いますよね、やっぱり。個人の通帳でも普通5万円はありますからね。
- 工藤
だいたいありますね。
- 田村
- 会社の通帳に5万円しか残ってないっていうのを見せられたら、なかなかね。しびれるものがあったんじゃないかなとは思いますけど。でも従業員さんもすごくまとまってますし、すごく個性的な治療院ではあるんですけども。最近では本当に、私毎月30件回ってるので、その方のとこ、だいたい月末に行くんですけど、コンサルティングに行ってるのに、行ったら僕をねぎらってくれるというか。ここに来たらちょっとくつろいでくださいよっていう。
- 工藤
大事ですね。
- 田村
非常に本当にいつもありがたい。
- 工藤
それ大事ですね、もう。そうするとこっちも余計気遣っちゃいますからね。
- 田村
そうですね。もう本当に、もっと僕もお返ししなきゃっていう気持ちになるので。
- 工藤
それすごい大事ですね。
- 田村
本当に苦労された方なので、患者さんにもすごく感謝の気持ちを。そこまでいってますから。
- 患者さんが来てくれるっていうことに対してすごく本当に感謝をされてるなと。
ある意味、その苦労があったからこそ今がある方なのかなと。第2位の事例はもう最初からうまくいってしまった事例ではあるんですけど、その苦労した人と最初からうまくいった人では、やっぱり患者さんに対する重みとか、お金を使うことを、工藤さんもよくおっしゃるじゃないですか。工藤さん、昔はすごく苦労したっていうお話を何度も聞いてますけども、やっぱりお金に対する重みって全然違ってきますよね、やっぱりね。
- 工藤
第2位のそういった若くして、2年で3店舗いってる人とはまた違う感じだったんですね。
- 田村
そうですね。本当にいろんな事例見させていただいてますけども、ドラマがあるなという。人それぞれのドラマ。少なくともみんな上手にいって、さっきの2番目の先生も、苦労せずにいってるように見えますけど、やっぱり裏ではすごく苦労はあるし、壁もたくさんありましたし。そんなに甘いものではないっていうのは、やっぱり感じますね。
- 工藤
そうですね。売上を上げたいとかいう先生はやっぱり多いんですけども、そこまで本気で上げたいと思ってる人は意外に少ないんですよね。
- 田村
- そうですね。お金が欲しいっていうだけではなかなかモチベーションとしてはやっていけないんじゃないかなっていうふうに思いますし、最近コンサルティング先の先生にはもうお話はするんですけども、なんでこの仕事を選んでこの仕事をやってるんですかって。
- この仕事を通して何を伝えたいんですかっていうお話をよく聞いてます。
- 実際、繁盛してる先生とか拡大していってる先生っていうのは、ただ治療をしてる先生、治療を提供することが目的じゃない先生が多いんですよね。
- 治療は手段であるっていうふうに考えてる先生が非常にうまくいっている傾向があって、
- 治療を通じて感動を伝えたいとか、治療を通じて感謝を伝えたいとか、治療を通じて地域を元気にしたいとかっていう、もう少しステップ的には上の目標を持ってらっしゃる。事業として目標を持ってる。もしくはスタッフさんを幸せにしたいんだ、スタッフさんを食わしていきたいんだっていう。スタッフさんと家族を幸せにしたいんだっていう思いを持ってたりとか。あくまで治療をする、施術をするっていうことに関しては、手段って捉えてる方が多いように感じますね。
- 工藤
まさに経営者の思いがその治療院の希望とか成功を決めるっていう典型例ですね。
- 田村
そうですね。
- 工藤
懇親会でそれだけ、その場で、セミナーに参加してその場でコンサルティングを申し込むとか、その懇親会でも質問攻めにするっていう、懇親会でのその使い方っていうのはすごく、ね。
- 田村
そうですね。
- 工藤
質問攻めにするとか。まさに懇親会、すごい重要なポイントですからね。ここは結構、こういったことができる先生って少ないのでぜひそういった、もし困ってる先生がいたら、田村さんじゃなくてもいろんなセミナーあるので、そういったところで講師の違いを感じてるわけで、コンサルを断ってもまた来るくらいの気持ちを持っていただきたいなと思いますね。
- 田村
そうですね。
- 私もセミナーは懇親会からが本番ですよっていつも言ってるんですけど。
- 結構、コンサルを頼むお金はないんですって言う方ほど、懇親会に来て、捕まえて、話をしたほうがいいと思う。お酒も入るんで、やっぱり舌も饒舌になるので、本来お金を払わないと聞けないようなお話っていうのも聞けるのが懇親会なので。
- 工藤
そうですよね。まさに懇親会、すごく重要です。 - 田村
はい。費用対効果ってのは非常に高いと思うので。
- 工藤
そうですね。まさに講師とも仲良くなれますしね。
- 田村
- はい。やっぱり懇親会で話したことのある人とそうでない人とで、のちのち質問してきたとか、基本的に私質問はお受けしませんよっていうスタイルです。クライアントさん以外は質問はお受けしませんっていうことにしてるんです。じゃないとキリがないので、してるんですけど、やっぱり飲み会、一緒にお酒を酌み交わした仲とそうでない仲っていうのは、やっぱり人間なので、対応が変わってくるところはありますから。
- 工藤
- ありますね。そういった、コンサルに行ったとき配慮してる心とかそういった思いっていうのはやっぱりコンサルティングする側にも伝わってきますので、ぜひそういった、人としての思い、もしくはその思いやりっていうのをしっかりしていただくと成功していく典型例だったんじゃないかなと思います。では、第1位、その情熱あふれる先生ということでとても参考になる部分があったと思います。では、思い出に残るベストスリーということで今回はインタビューさせていただきました。田村先生、ありがとうございます。
- 田村
ありがとうございました。