3ターン目 「コンサルタントをしていてよく聞かれる質問って?」
2014年02月27日(木)/
コンサル道中記
たむ鉄インタビューを音声でお聞きになりたい先生はこちらをクリック!
(ダウンロードしたものを携帯プレーヤーなどで移動中に聴くこともできます)
- 斎藤
- こんにちは。株式会社クドケンの斎藤です。
「全国治療院コンサル道中記」、タムテツ第3回をお届けしてまいります。
それでは、田村先生よろしくお願いします。
- 田村
よろしくお願いします。
- 斎藤
- 今回のテーマは、コンサルティングをしていてよく聞かれる質問などについてをテーマに、ぜひお話を伺いたいと思います。
- 田村
- そうですね。
僕がよく聞かれるのは、やっぱり全国回ってるんで、セミナーなんかでコンサルティングのクライアントさん以外で初めてお会いするような方から聞かれるのは、
- 「やっぱり地域によって差ってあるんですか?」っていうことをよく聞かれるんですけど。
- 斎藤
はい。
- 田村
- 実際、あるにはあります。やっぱり地域差っていうのは。
やっぱりその地域によって合わせたやり方っていうのがあるんですけど、ただ、ちょっと失礼な言い方になるかもしれないですけど、そういう
- 質問をしてくる方って、自分がうまくいっていないことを地域のせいにしたい方が多いなっていう印象はあるんですね。
- 斎藤
なるほど。
- 田村
- でも、どんな地域にも、成功してる方っているんですよ。
だから、それは地域性のせいじゃないよっていうことなんです。
- もちろん、地域によってやり方は違うけども、この地域だからうまくいかないということとは違うっていうことだと思うんですね。
- 斎藤
それは、そういうふうに説明すると先生もわかっていただけるんですか。
- 田村
そこまであんまり、初めて会った人にズバッと言わないですけど。
- 斎藤
そうですよね。
- 田村
- はい。傷ついちゃうんでね、言わないですけど。よくよくそのお話を聞いていると、やっぱり「うちの地域は人口がこれぐらいだから」とか「うちの地域は所得が少ないから」とかって言われますけど。実際のところ言うと、今、前回の国勢調査で、日本全国で一番所得の低い県っていうのは、高知県なんですよ。
- 斎藤
そうですよね。
- 田村
- その地域でも自費は取れてますからね。
それから、よくいろんな他の地域、もうちょっと所得高い地域があるわけじゃないですか。
そういう地域で「うちの地域は所得が少ないんで、実費なんか取れないですよね」とか「所得が少ないんで実費が取れないんです」とかってよく、決めつけてる人いるんですけど。
- 斎藤
はい。
- 田村
- いや、全国最下位のとこでもちゃんと実費取れてるよっていうことなんですよね。
もちろんやりやすい、やりにくいとかはあるとは思うんですけど。
だいたい高知県と東京でいうと、所得が倍違うんですね。
- 斎藤
そんなに違うんですね。
- 田村
- 倍違っても、別に、東京の(治療院の診察)価格と高知の価格で倍違うかっていうと、そんなことはないですよ。
実際に、例えば物販だとか小売店を考えたとして、今、目の前に、音声だからわかんないと思いますけど、水がありますよね、これ。水ね。このお水って、東京と大阪で価格違いますかって話です。一緒ですよね。
- 斎藤
そうですね。
- 田村
田舎に行くと所得低いかもしれないけど、生活費が安いんで、意外とお金使えたりするんですよ。
- 斎藤
なるほど。
- 田村
- 東京って所得高いかもしれないけど、お金ほかのとこにいろいろかかるんで。
結局、使えるお金って実質そんな変わんないんですよ。
- だからやっぱり、その地域の差はありますかって聞かれたときに、ありますけど、それが原因でうまくいかないっていうことではないということですね。
- もちろん、交通事故みたいなものに関して言うと、ちょっと地域格差はあります。
車乗らない地域で事故発生しないので、やっぱり。
- 斎藤
そうですよね。
- 田村
- 事故発生件数に対して、接骨院の数、治療院の数が多い少ないっていうのはもちろん、(患者の)獲得しやすさっていうものには関係はするとは思うんですけど。だからといって、うまくいかないということではないということですね。
- ちなみに交通事故でいうと、僕が全国回ってる中では、九州が圧倒的に取りやすいっていうのがあります。
- 斎藤
それはやっぱり理由があるんですか。
- 田村
- なんでしょうね。これ言っていいのかわかんないですけど、接骨院さんがすごい努力してるかっていうと、そうでもなくて。
- 斎藤
そうでもないんですか。
- 田村
はい。勝手に保険会社さんから紹介が来たりとか。
- なんとなく地域的に、交通事故の負傷に関しては接骨院に行くものなんだっていう感覚、地域文化があるんでしょうね。
- 斎藤
へえ。
- 田村
かつ、交通事故の発生件数に対しての接骨院の数が少ないっていう部分じゃないかなと。
統計データによると、佐賀県が交通事故の負傷件数に対して、接骨院の数が一番少ないそうですね。
- 斎藤
そうなんですか。すごいですね。
- 田村
- ただ、だからといって佐賀県の先生たちが交通事故(の患者)をいっぱい取れてるかっていうとそうでもないんで、可能性としてはあるよっていう。
あとは、接骨院に限らず、鍼灸院さんとか、あんま、マッサージの場合だと、保健所関係のローカルルールっていうのは、よくあります。
- 斎藤
ローカルルール?
- 田村
- はい。例えば、治療院の場合。
関東圏だと、治療院の開業するときっていうのは、事前に検査とかありますね。
立ち合い検査っていうのは事前に行われるんですけど、関西圏の場合はあとからなんです。
開業したあと、1週間後ぐらいにおいでになるっていう。
- 斎藤
そうなんですね。
- 田村
- そのルールがちょっと違うんですよね。それもあるし、パーテーション。待合室と施術ルームっていうのは、一応、法律上は分けなきゃいけないっていうことになってるんですけど、その解釈も、カーテンでいいよっていうのもあるし、がっちりした壁じゃなきゃ駄目だよっていうところもあるし。
- 斎藤
まちまちなんですね。
- 田村
- 地域によってちょっとずつ差はありますね。保険関係に関しては、大きな差がやっぱりありますね。
- あと、治療院の認知度っていうのは、ほんとに地域によって全然違います。
- 東京でいうと、東京って結構人口に対しての数って多いほうなんですけど、でも接骨院っていうものに対しての認知度ってすごく低いですよ。
- 斎藤
そうですね。未だに何するところかわかんない人っていっぱいいますもんね。
- 田村
- はい。逆にいうと、大阪に行くと保険が効くっていうことに関して、ちょっと間違った解釈はあるんですけど、保険が効いて安くマッサージしてくれるところみたいな、ちょっと若干間違えてるんですけど、認知度は高い。
だから、大阪で実費の整体院なんかやると、だいたい開業直後に入ってくるのは、「保険効くの?」っていう感じで患者さんがおいでになるっていう感じ。東京で開業した方は、接骨院開業してて、初めての患者さんがおいでになったときに、保険使えるって言うとかえってびっくりされるっていうような、そういう地域格差っていうのはもちろんありますけど。
格差っていうよりは、地域特性だとは思うんですけど。
- 斎藤
なるほど。あと何か、大きく分けてよく聞かれる質問とか、思いつくものを。
- 田村
- よく聞かれる質問。やっぱり、価格帯ですよね。「いくらぐらいがいいんですかね」っていう質問はよく聞かれますけど。
- 斎藤
価格帯?全国のですか。
- 田村
- ここまでしゃべっていいか分からないですけど、初動の集客っていうのは、新規集客っていう面でいうと、実費の場合ですね。
保険外の金額の場合だと、いろんなテストマーケティングかけたんですよ。0円から4000円ぐらいまで、新規集客でいくらぐらいだったら来るかな、みたいな感じでやったんですけど、
- いわゆる整体、骨盤矯正とか、整体っていわれる分野だと、1500円ぐらいが一番集客ができるっていう。
- 斎藤
これは大丈夫なんですか、公開しても。
- 田村
うん、ちょっと言い過ぎたかなとは思いますけど。数は来ます、これ。
- 斎藤
すごいですね。
- 田村
- 質の問題はまた別の問題として、集客したかったらこれぐらいの金額だったら結構来るよっていうのはあるし。
ただ、鍼灸だとその価格だと全然来ないですね。鍼灸は安いと来ないですね、逆に。
- 斎藤
そうなんですね。
- 田村
- もっと価格上げないと、安い金額よりも高い金額のほうが集客数が多かったっていう事例は、たくさん鍼灸の場合はありますね。
- 斎藤
なるほど。今回は、これぐらいにしておきますかね。
- 田村
そうですね。調子に乗っていっぱいしゃべってしまうので。
- 斎藤
ということで、今回はコンサルティングをしていてよく聞かれる質問について田村先生にお話ししてもらいました。
- 田村
- そうですね。このブログの読者さん、音声を聞いてくださっている方からも、随時、「ちょっとうちの地域こんな感じなんだけど、どうしたらいい?」っていうようなご質問なんかも、今後いただければと思ってますので、是非よろしくお願いいたします。
- 斎藤
はい。それでは、田村先生、本日はありがとうございました。
- 田村
- ありがとうございました。